幸せな日々

彼女との交際が始まり、私はまさに有頂天な状態でした。
若くしての結婚、そして離婚。
それからというもの女性に対してなにか苦手な意識であったり、不信感を持ち始めていました。彼女と交際するまえに付き合った女性もいますが、信じることもできなければ自分の素を出せず殻に閉じ籠っていました。そんななか彼女は違いました。本当に素直で素の自分を出せる人で、笑顔を作ってくれ、幸せを感じ、人を愛する事を再認識させてくれました。彼女がもつ無邪気さ、笑顔、人の良さ、それらが作用し、色々な形で私を刺激してくれたのでしょう。今でも彼女の魅力というものには本当に不思議な力があるなと思います。仮にBPDであってもそれだけは本当に素晴らしいことだと思います。
私はこの時、彼女の疾患を受け入れ、出来る限りの力で包んであげようと心の中で誓っていました。

交際が始まって間もなく、遠距離であった私達はお互いに寂しさや不安などネガティブな感情を抱くことがありました。
BPDであった彼女なら尚更その感情は大きいものです。ただ、そのなかで私達に笑顔の時間があったのも間違いない事実でした。そして、幸せな時間があったのも間違いない事実でした。
彼女と離れててもほぼ毎日のように電話をして、時にぶつかり、時に笑い、ある意味マンネリなんて言葉は想像もつかない日々でした。