今日はちょっと真面目なお話を・・・。


実は昨日(というより今日の深夜ですが)1時頃に

たまたまNHKをつけました。


もう寝なくちゃ~なんて思いつつ

髪の毛乾かしながらテレビのチャンネルを変えたのですが

ちょうど「NHKスペシャル」の再放送が始まったところでした。



内容は裁判員制度のこと。



あなたは死刑判決を出せますか・・・ってテーマで。



裁判員制度開始を間近にして

模擬裁判なんかも開かれたりしているようなんですが、

それらでは「死刑」を求刑されるような事件は扱われていないらしく、

NHKがそういうケースの模擬裁判を実施して、

その時の裁判員達の心理や考えなどを追うというものでした。



事件の概要は・・・

勤め先の事務所に覆面をして強盗に入った被告。

物音に気づいて、様子を見に来た社長に覆面を取られたため

社長ともみ合いになるうち、持っていたナイフで

社長の足のつけ根あたりの大腿部を刺し、

それが動脈部分だったことから社長は死亡。

また、争う物音を聞きつけて出てきた奥さんも

首を2回ほど刺して殺害。

被告は初犯ですが、

事件後には逃走を続け、2年後に逮捕されたという設定。



検察側は「死刑」を求刑。

「死刑」か「無期懲役」か・・・。


裁判官役には3人の元裁判官の方々があたり、

裁判員は抽選で選ばれた6人

(上は60代から下は20代まで、職業や年齢も様々)

が参加しました。


奥さんに対しては被告も殺意を認めていますが、

社長に対してはどうだったのか・・・

ナイフで刺した位置や深さの検証、

被告の生い立ち・生活環境など

様々なことを何時間もかけて意見を出していくうち

「罪を裁くのか、それとも人を裁くのか」

という問題にぶつかってきました。



自分の評決により、

たとえそれが犯罪人であったとしても

人を「死」に追いやることになるわけです。


やはり心情的なところから

なんとか情状酌量の余地はないだろうか

無期懲役にすることはできないだろうか

という考え方も出てきます。



被告の気持ちになって考えようとする人


被告を死刑にしたら、被告の母親が周囲の目に耐えられなくなり

自殺するのではないか・・・と考える人

(実際にそういうケースもあったそうです)


殺人を犯したという事実は変わりないのだし、

それを無期懲役にしたら遺族の心情はどうなるのか、

なんのために「死刑」という刑罰があるのか・・・と論じる人


裁判員の方達も何度も自分の中で自問自答しつつ、

話し合いを重ねていました。



結果、多数決で「死刑」の意見が多かったことから

被告には「死刑」の判決が下されました。



それぞれの裁判員が、熟慮して出した結果ではありますが、

どこかすっきりしないものが残ってはいたようです。


模擬裁判から2週間後に

裁判員をした方を訪ねて話をうかがっていましたが、

2週間経っても、まだ頭の片隅に裁判の事が残っていて

「これでよかったのか・・・」という思いが出てくる

といったことを話されていました。



私、実は短大の法律科卒業なので裁判などには関心がありますが、

こういう「死刑か無期懲役か」といった事件を扱うことになった場合、

自分だったらどのような理由でどう判断をするだろうか・・・

と考えてしまいました。



テレビでの内容だけでは

法廷での証言を十分には聞いていないので判断しかねましたが、

自分も「どちらの評決を下すか」を考えながら見ていました。




「人が人を裁く」ということが果たしてどこまでやれるものなんだろう


事件の「事実」を知ることはできても、

「真実」を知ることはできないのではないだろうか


自分はあらゆる角度から事件を見ることができるのだろうか


裁判は「人を裁くのか」、それとも「罪を裁くのか」



色んなことを考えさせられました。



それで・・・

早くに寝るつもりが

結局、番組の終わり2時まで見てしまいました・・・。