マルチch再生時の、それぞれのチャネルに、どの程度の出力が出ているのか計測したものを備忘録を兼ねて掲載する。
マルチchソース(BD)を、HDMIにてAVプリメインに入力し、そのプリ出力をパソコンのスペアナソフトで表示したものだ。
パソコンのDA変換ボードへの入力はインピーダンスマッチングをしており、f特は±0.2dB精度でキャリブレートしている。
この測定時は、プリ部の各種フィルタDSP処理はスキップし、通常は行う低域のLFEへの分担を一切行なわない、設定とした。
なので、ソースに入っている素の音量と帯域を記録しているはずだ。
曲は、手持ちのソースでできるだけ広帯域で極力ピークに大きな音で入っているものを利用した。
UNAHQ2009 Death and Maiden allegro(シューベルト、死と乙女 第一楽章) Auro-3D(11ch)
アトモスでも入っているが、Auro-3D 13chで計測。Auro-3DのTOP、および、Chの2chに音が入っている13chソースは市場に存在しないのでAVプリ部の拡張モードでAuroのロジックが創造した音を拾っている。
Auro-3Dフォーマットが世に出て、ずいぶん経過しているにも関わらず、未だにフルフォーマット13chのソースが存在しない情けない状況では、このフォーマットの将来は見えているのだけど、ね。
スペアナなので、同じある瞬間、を切り取ることもできるが、せっかくピーク記録ができるので、曲を通してのピークを描いた。各chの帯域とピークスペクトラムがわかりやすいからだ。
手持ち機材はdenon ACV-1Hで、プリ出力できる17.4ch (アトモス 15.4ch,Auro-3Dの13.4ch)すべて測定しているが、Auro-3Dに関係するchだけを載せておく。
L/Rの音量差は音楽ソースでは発生しないので、LRの区別はしないでLchのみ、とした。
1 どのチャネルにも凄い低音成分が入っている
2 各ch間ではフロントと差がないほど、同等の音量が求められている
3 設置場所がハイトか否か(高さ)ではなく、自分の前にあるか、後ろにあるか、で要求される音量と帯域が変わる
ということはすぐわかる。
みる人がみれば、さらに、いろいろなことがわかると思う。