昨日、ブルーノート東京で上原ひろみのライブを見た。
アリーナシートのけっこう前、上原ひとみの真ん前で 4mも離れていない席だ。
過去、5回くらい、あちこちで見たことがあるが、こんな素晴らしい席は初めてだった。
スピーカーはすべて天吊り、巨大なSP、ライブ用のラインアレイの小型のもの、
18面体のサイコロのようなもの、いろいろなSPが吊ってあった。
おそらく、どの席でも音がクリアに聞こえるような配列、音響設定がなされているのあろう。
ステージは、グランドピアノの上に小型シンセ1台、ステージ側にもう1台のシンセ1台、
というシンプルなセット。
シンセ1台あればconfigをSWで切り替えるだけで、何台分かの役割を
持たせることができるので、曲ごとにこまめに設定を変えて演奏していた。
ライヴだとSWを押し間違えて全然違う音を出すリスクもあるのだけど、
さすがプロ、間違えはなかった。
むかしだと、リックウェイクマンやキースエマーソンみたく、四方八方を
シンセサイザーを囲まれたセッティングがかっこよかったが、上原ひろみ
もそうやってくれないかな、などと考えながら聞いていた。
アリーナの最高に良い席で聞いた音は、迫力十分、躍動感十分、素晴らしい
演奏で文句のつけられない音であり、音楽だった。
あの生きのよい音を、家庭で再生することは、たぶんできない。
そもそも、あのライブの、観客とアーティストの時空共有の感覚は、
ライブハウス独特のものであり、家で、ステレオ装置で、出すことなど
できない。
でも、ステレオ装置で音楽を聴くことはできるし、上原ひろみであれば、
マルチch SACDが出ているので、Auro-3D化して13.1chで再生することもできる。
ブルーレイによる映像は残念ながら出ていないようだが、DVDは二種類、
ライブを持っている。
(そのうちひとつはNYのブルーノートでのステージだがDDしかも2ch,なので音は悪い)
記憶のあるうちに比較して、何が劣っているのかを考えてみたい。