昨日、やっと今年の仕事が終わりました。今年を振り返ると、色々な事があったなぁと思います。


印象的だったのは、自閉症スペクトラムの息子さんをもつお母さん。息子さんが、ホームレスでドラッグ中毒になり、子供の頃の愛情をもらえなかったことに怒りを抑えられず、お母さんがお腹を蹴られる事件があり、その後、お母さんの家に警察が来て、息子さんは13件もチャージがあるので、探しているとのこと。2回目に警察がきた時はチャージが21件に。そのチャージの1件は、仕事を首にされた恨みで、ボスの車を爆発させるようなかなり攻撃的な内容。お母さんは息子さんがどこにいるのかわからない上、電話がつながなくてパニック。お母さん(クライアント)が私のプログラムで働いている時に、息子さんから今日自殺するという内容のメッセンジャーが入り、私のクライアントがどうしていいかわからないというので、早速、自殺リスクアセスメント。息子さんは、どうやってどこで自殺するのかはっきりしているかなどを聞くと、わからないとのこと。でもまだメッセンジャーを使ってお母さんに自殺すると言うメッセージを送るという事は、アテンションシーキングかも。止めて欲しいのかもしれないと思い、クライアントに、息子さんに会えるかどうかメッセージを送ってみてはどうかと提案。お母さんは、息子さんと会うには、家だと暴力にあうかもしれないし、外だと他人が暴力に会う可能性があるという事で、セキュリティのいるモールで会おうとメッセンジャーで連絡。息子さんのメンタルヘルスが良くないので、警察に連絡して逮捕してもらい病院につれていってもらうプランに決定。息子さんがメッセンジャーでレスポンスしてモールにくることになったので、警察にも、息子さんがモールにくる時間を報告。ところが、この日、結局息子さんはモールに来なかった。その日クライアントは何度も私に電話をかけてきて、どうしていいかわからない、息子のせいで家に警察がくるようになったから、大家さんに事情を聞かれ、犯罪歴のチェックなどの書類を提出するように言われて、アパートを来月で出ていくように言われたと泣きまくり。そして、お母さんは、息子の暴力は、分かれた夫の遺伝子のせいだとか、自分の生活が息子さんのせいで不安定になったなどかなりネガティブな思考をはじめました。ちなみにこれはBPD(ボーダーライン)のローの状態の症状。

私は、職業訓練でしかサポートできないので、OTに連絡。


数日後、クライアントから連絡があり、息子さんから連絡がきて、息子さんは自殺しないことになったので安心したけど、彼は沢山チャージがあるので、警察に捕まりたくないらしいとのこと。

ここで、このBPDを持つお母さんは、急にころっと意見が変わり、うちの息子は暴力するけど良い子だし、警察につかまらないように家で守ってあげないとというような思考になり(BPDのハイの状態)、家で息子さんをかくまうようになって、また息子さんの暴力が始まってしまいました。


その後、彼女のOTが助けてくれない、彼女のボーイフレンドも助けてくれないといってドラマのように泣きまくり、見捨てられたと思ったお母さんはどんどん色々な人と縁をきっていきました(BPDのローの状態)。今のアパートは、追い出されたくないので、同じ建物内の違うユニットに引っ越ししたいものの、金銭的にかなりきついので、職探し。仕事は見つかったものの、同じように、誰も自分理解してくれないとなげき、結局仕事も首に。その後、前の大家さんが、引っ越さなくて良いと言ってくれたので、やっと不安が少しなくなりましたが、今度は家を追い出されないように息子さんを追い出すことに。息子さんはまたホームレスに逆戻りで、ずっと警察から逃げる状態。この息子さんが、ある日、クライアントが働いているときに、私のプログラムにやってきた。セキュリティがいるから大丈夫だろうけど、ハラハラ。ホームレスなので、カフェの残り物を持って帰るように言うと、笑ってありがとうと言って帰っていきました。それ以来、クライアントがくる度に、息子さんに残り物を持っていくようにして、渡す時に愛情を示すようにとお願い。1ヶ月後に、クライアントが、息子が残り物をもらう度にありがとう、お母さん愛しているよと言ってくれるようになったと報告。その一週間後には、息子さんがメンタルヘルスの治療に同意してくれて、これから病院に一緒に行くことになったと言って暴力などの問題がなくなっていきました。


メンタルヘルスの治療に必要なのは愛かもしれません。親がストレスやトラウマで悩み、自分に優しくなれなく、子供にも優しくなれなかった時、子供は愛されていないのだと感じ、見放されたと思い、親はもういらないと縁をきるのかもしれません。親が愛情を与えるのは当たり前だと思って生きると、子供は過去にネグレクトされた記憶から解放されなく、ずっと親に怒りをもったまま生きていくことになる。日本では、子供が悪くなったのは"毒親"のせいと言った内容が過去にありましたが、私は、毒親という言い方は間違っていると思います。なぜなら、その親も被害者だからです。日本では、責任は誰がとるのかと、他人にあたる傾向があるように思います。そして、これが原因で社会にいる人々が病んでいると感じます。責任は全員にあると思います。仕事では、人間としてではなく、機械のように働く人達。生きる意味がわからなくなったり、子供たちも、同じように、勉強勉強で、機械のように働く社会にはいる準備。ストレスが体や言葉の暴力(悪口も含む)になったり、自殺になったり、いじめになったり。

皆、自分や他人を責めるのをやめて、お互いを理解し、そして、相手と自分をいたわる愛が必要だと思います。どうか一人一人が自分や他人に優しくなっていって欲しいと思う今日この頃です。


それから、家庭で暴力にあっている方、加害者を愛していても、加害者が変わる意識がない限り、状況は変わらないです。人は変えられないけど、自分は変われる。自分の身が危険な場合は離れて、連絡をとらないように。日本には、家庭内暴力がある時、政府の機関のサポートが少ないので、心配。どうか無事でいてください。