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by @pulmin_00様

 

「逃げるは恥だが役に立つ」第6話、その③でございます・・・

「その②」で起きた出来事・・・それは、旅館に着いた平匡(星野源)が、日野(藤井隆)からの贈り物を開けてみると、それは滋養強壮剤(マムシドリンク)、その名も「とぐろターボ」だった件・・・

それをみくり(新垣結衣)に見られないよう、必死で鞄に詰めるの図。

素敵なイラストで昨夜を振り返りました。

 

皆さん、こんばんは。

「親睦会」という名の単なる会社の飲み会を、半ば強引に参加させられ、「腹痛が・・・」と、途中退席した私を社会人失格と呼んで下さって結構です、ええ。

 

全てはこの記事を書くためです、ええ。

 

夕飯の時間・・・。

 

豪華な食事に舌鼓をうつみくりと平匡。

 

「手が込んでいる。」

と言う平匡に、みくりは、

「すいません、いつも手抜き料理ばっかりで。」

と謝ります。すると平匡は、

「手抜きだったんですか?」

と。

「どうしても効率重視になってしまうので・・・。」

と答えるみくり。

そんなみくりに、これまた平匡らしい一言。

「日々の生活の中で、効率は、大事です。

お店の味を求めるなら、それなりの時間と、料金を、ということになります。

こういう食事はたまにだからいいんだし、僕はみくりさんの作る料理、どれもとても好きです。」

うわぁ、こんなこと言われたらもう!!もう!!私なら泣くかも!

みくりも泣きそうな顔でしたよね?!ね?(誰に同意を求めているのか?)

 

<私、意外と単純かも。さっきのモヤモヤが、平匡さんのちょっとした一言で嘘みたいに消えた。ありがとう、百合ちゃん!>

 

その頃、百合(石田ゆり子)は、例のバーで、沼田(古田新太)に慰められていました。

 

お小言おばさん、セクハラおばさんの称号に、泣いていたのです。

 

「百合ちゃん、頑張ってるよ。」

「沼ちゃんも、そのままでいいよ。」

マスター・山さん(古舘寛治)も加わって、励まし合い(?)。

なんとそこへ、風見(大谷亮平)が登場。

 

風見の顔を見て、百合は即、立ち上がり、

「私もう帰る。」

とお金(諭吉)を置いて去ろうとします。

すると風見は、

「いいじゃないですか。もう少し。」

と、引き止めます。

「明日も早いの。」

とつれない百合。

だって、百合は風見が嫌いだから。

 

そうしして百合は、去る前に、先日風見がみくりを好きだと言ったのを覚えていて(つーか、忘れないね)、敢えてこの写真を風見に見せました。

 

「みくりと平匡さんね、今、新婚旅行満喫してるから。」

という言葉に、

「冗談でしょ?」

なんて風見が言うから。

 

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「もう、妬けちゃうくらいラブラブなんだもん。ホラ。」

と。

いい写真ですねぇ・・・。

 

平匡はお風呂タイム!!

豪華部屋に付属する(?)露天個室風呂を満喫・・・?

って、眼鏡とりなさい眼鏡を!!

 

<思いもしないことが起こるのが人生。その通りです、百合先生。

契約結婚も火曜日のハグも、むちゃくちゃではあるけれど、こうやって安全装置の付いた疑似体験を味わうのは、悪くない。むしろ、理想的とまで思える。>

ここまで考えて、みくりの冗談を思い出す平匡。

 

<せっかく来たんだし、お風呂一緒に入りますか?>

ええ、この台詞。

 

<全くみくりさんは!僕がプロの独身だからいいようなものの、獣のような男だったらどうするつもりなんだっ!?>

ここで浴槽に頭ごと潜って、顔を出す源さんに萌えた・・・。

眼鏡外しなさいってばっ!

<ああ、困った人だ、みくりさんは。>

 

その頃・・・

みくりは・・・

なんと・・・

平匡の鞄を蹴飛ばした拍子に出て来た中身、あの「とぐとターボ」を見てしまっていました・・・。

固まるみくり。

それな!

 

なんと言っても3本セットですから!

 

<えらいものを見たような・・・>

慌てて元通り、包んで平匡の鞄に入れなおすみくり。

でも、呆然です。

そりゃそーでしょうよ!

 

<平匡さんにそんな度胸あるはずもないし、何の用意も必要ないって思ってはいたけれど、何が幸いするかは、分からない・・・>

 

なんとみくりは、安恵(真野恵里菜)が勧めていた下着を、買って持って来ていました・・・。

分かる、分かるよ!その乙女心!

 

<備えあれば憂いなしの備えが、役に立つ時。>

下着の入った包みを握りしめるみくり。

 

平匡がお風呂から上がる気配を感じてサッとバッグにしまいます。

 

平匡は、原作通りにお風呂に浸かり過ぎで上がってきます。

「少し、浸かり過ぎました・・・」

 

床に横たわる平匡を、内輪であおいであげるみくり。

考え過ぎちゃったんだよねぇ、平匡~。

 

どれくらいの時間が経ったのでしょう。

平気になったからお風呂へどうぞと平匡は起き上がります。

 

今度はみくりのお風呂タイム。

全ガッキーファンの皆様、入浴シーンですよぉ~(エロオヤジか)。

 

みくりも考え込んでいます。

 

<いいんだろうか。平匡さんの心のテリトリーに、入らせてもらえるんだろうか?>

覚悟を決めたように夜空を見上げるみくり。

ここのガッキーの可愛さ。もうね、文字では表現できないっす。

お手上げです。

 

そんな、覚悟を決めてお風呂から出たみくりが目にしたのは、既にベッドの端で眠る(ふりをする)平匡でした。

諦めてみくりもベッドに入ります。

平匡、意識しまくりですが、必死に目を閉じます。

ったく小学生か!

あ、いいんだった、演出家の方がそう演技指示出していらっしゃるんだった。

 

ベッドに入ったみくりは、チラリと数秒平匡の方を見ますが、寝ている(ように見える)平匡に、自分も目を閉じます。

 

ここで、眠るフリをする平匡に、問題発生。

 

<腕が痺れた。だが下手に動いて勘違いされてはマズイ。これは社員旅行。一歩間違うとセクハラ。大惨事だ。世の中の男たちはどうやって一つ布団で女性と寝ているのか?予め、ググっておくべきだった。>

いやいや、ググるて。

<いや、こんなシチュエーション、普通はないのか。>

そうそう、その通り。

 

平匡の考えていることなど何も知るはずもないみくりは、そっと手を平匡に伸ばします。

触れる!

と思ったその瞬間、平匡が動きます。

みくりも慌てて体制を戻し、ギュッと目を閉じます。

 

平匡は、みくりが寝ているのを確認し、なんとベッドを抜け出します、

(これは原作通りです。)

 

ここからは少し違うんですが、なんと平匡はベッドを抜け出して耳栓をし、アイマスクを装着。

床に寝てしまいます。

 

その姿を見たみくりの複雑な心境ったら!

ここの新垣さんのコメディエンヌぶり、最高か!

見なかったことにしてベッドで目を閉じます。

 

翌朝・・・。

 

耳栓とアイマスクをしまいながら、

<完璧だった。耳栓とアイマスクでみくりさんの気配を完全に絶って、眠ることに成功した。やり切った!プロの独身、やりきりました!>

満足げな平匡のモノローグ。

 

一方のみくりは・・・

洗面所の曇った鏡に、

「あたらしき したぎむなしい 秋のあさ」

と、指で書いていました・・・

分かる!分かるよ!その乙女心!

大きくため息をつくみくり。

 

<私は一人で、何をやっているのか?思い返せば、結婚しましょうだの、恋人になりましょうだの、ハグをしましょうだの、ハグの前借りだの、どれも私の一方的な要求で、優しいから、受け止めてくれてるんだろうけど、いつもいつも、私から。>

 

つい、みくりの口から、

「疲れた・・・。」

と。

鏡に書いた文字を手で消すみくり。

うん、うん、悲しいよね。

悲しくなっちゃうよね。

 

そんなみくりの心中など考えもよらない平匡は、なんだか沈んだみくりの様子にも気づかず。

 

「朝食も美味しいですね。」

平和に、笑顔で言いました。

みくりなりに反抗を・・・

 

「まあまあです。」

「まあまあ?」

「そうかな?」

平匡が、みくりの気持ちなんて、知るわけがないっつーの。

 

そこへなんと!

 

「森山?」

とみくりを呼ぶ声が。

 

呼んだ主を見るとそこには元カレ・カヲル(小柳友)!

 

「森山じゃぁーん!何やってんだよ~!」

と、馴れ馴れしく話しかけてきました。

 

みくりが平匡に、高校の時の同級生と紹介したにも関わらず、カヲルは言いました。

ええ、言いました。

 

「森山の元カレでーす!」

「それ言う必要、なくない?」

まぁ、カヲルのキャラがキャラなので、平匡に放った言葉が、みくりを指さして、

「コイツ、メンドクサイでしょ?やかましくて。まぁ、悪いヤツじゃないんすけどね。」

 

平匡は答えに困ります。

カヲルは続けます。

「渋谷のカフェ行った時、店で、俺にもう説教始めて!」

みくり、耐えきれず、

「余計なこと、言わなくていいから!」

「なんで?!そーいうところが・・・」

 

と、この二人のやり取りを静観していた平匡は、すくっと立ち上がり、

「先に、戻ります。ごゆっくりどうぞ。」

と、冷静の言い残してその場を去りました。

 

ここのみくりの表情。

うん、分かる。

元カレの登場に、全く動じることなく、何の反応も見せず、静かに立ち去った平匡が、悲しかったんだよね。

少しは、何か反応して欲しかったよね?

ヤキモチでも妬いて欲しかったよね?

みくりの悲し気な表情。

ガッキー、あなた、素晴らしいです!

 

カヲルの連れが、

「彼、怒った?平気?」

と尋ねますが、みくりは・・・。

そこでカヲルが言います。

 

「お前、男の趣味変わったな。」

面白そうに。

ここで、この6話で、私が最も注目した台詞がみくりの口から。

 

「変わったんじゃないよ、気づいただけだよ。」

そう!

そうだよね、みくり!

自分が、どんな人が好きなのか、どんな人に今、惹かれているのか、それに、気づいたんだよね?

(なんとこの台詞は、脚本の野木亜紀子さんオリジナルです。)

 

 

その頃百合は、会社のビルで風見に遭遇します。

あれほど嫌っていた風見に、百合からおはようと挨拶。

「夕べは悪かった。意地悪し過ぎた。ごめんなさい。」

と謝る百合。

「どういう風の吹き回しですか?」

「あなたがあんな顔するとは思わなかったのよ。」

 

前の晩、バーでみくりと平匡が送ってきた写真を見せた時、風見の表情は固まったのでした。

 

「もっといい加減な気持ちで、みくりに近づいてると思ってた。ダメね、この歳になっても、人の気持ちが分かんない。」

「自分でもよく分からないんです。ショックを受けているように見えたなら、そうなのかもしれません。この歳になっても、自分の気持ちが分からない。」

「困ったもんね。」

「全くです。僕は、何を求めてるんでしょう?」

「私に聞かないでよ。」

ああ、ここもいいシーンだ。

この場面は・・・原作にあったかな・・・?

まぁ、いっか。

百合ちゃんが美しい♪

 

平匡とみくりを乗せた電車が帰路についています。

平匡の表情は晴れ晴れしていますが、みくりの心は・・・。

 

<あの時。>

みくりは、カヲルが

「コイツメンドクサイ」

と言った時を思い出していました。

平匡が、なんにも反応しなかった、あの時。

当然です。

<何か、言ってくれるかと思った。もしも今、手を繋ぎましょうって言ったら・・・>

 

 

<「今は、社員旅行中です。」って怒られて、「新婚旅行のフリをするって仕事の最中でもあります。」って食い下がったら、「それは、グレーゾーンですね。」なんて困った顔をして、仕方なく、手を出して、でも欲しいのは仕方なくなんかじゃなくて・・・、私は、平匡さんに何を求めてるんだろう?>

 

平匡は平匡で、

<疲れたけど、楽しかったなぁ。>

カヲルのことを思い出す平匡。

<彼に、腹も立たなかった。自分のほうが、みくりさんを知っていると思ったから。僕は知ってる。穏やかな微笑みも、温もりも、優しさも。>

 

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by chapico様

 

みくりの笑顔や、ハグを思い出す平匡。

 

ここでも流れる星野源さんの主題歌「恋」のインストゥルメンタル。

も~、最高か。

 

平匡も、みくりと同じように、手、繋ぎたかったんすよね。

<もしも今、手を、重ねたら、みくりさんはどんな顔をするだろう?

この旅が終われば、雇用主と従業員、週に一度、ハグをするだけの関係。今まで通り。>

 

みくりのモノローグも重なります。

<今まで通りでいい。もう、やめる。もう疲れた。何もしない。何も求めない。この旅が終われば、平穏な日常に戻る。>

みくりの頬を伝う一筋の涙。

 

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by 海野つなみ先生

 

電車は走ります。

 

<あと一駅。>

と、みくりが思った時、平匡も、

<あと一駅。>

そう思っていました。

 

<あと、一駅。>

 

ここで二人の心の声が完全に重なります。

永遠に、着かなければいいのに。>

永遠に、着かなければいいのに。>

 

二人の願い虚しく、電車は駅のホームへ。

 

ドアが開きます。

車内アナウンスが聞こえます。

 

「ご乗車、ありがとうございました。終点、三島、三島です。」

 

みくりは気持ちを隠して言います。

「行きましょうか。」

と、笑顔で。

 

ここでなんと、平匡がみくりの手を握ったではありませんか!!

皆さん、ここ、この場面、原作を読んでいる私ですらびっくりしたんですから、何にもご存じない方々にとっては、目を疑うシーン来ました!

 

手を握ってからの!

 

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ああ、もう、手が震えて2枚貼り付けちゃいましたよ。

 

キス!!

しかも平匡から!!

 

 

みんな、落ち着いてぇ~~~!!

(お前が一番落ち着いてないわ。なかったわ!放送直後に思わず記事更新してたわ!)

 

あー、そしてそしてここで無情にも(?)流れる主題歌「恋」。

ポップでダンサブルなナンバーなのに、何故か違って聞こえた第6話。

 

これはですね、未だ序盤ですよ、物語はこれからです。

壮大な伏線なのです。

折り返し地点でしかありません。

 

この「キス」の後、この後の二人、これが、もっと更に物語を転がしていくのです。

よくよく考えたら、35年彼女がいなかった人です、平匡は。

そう、キスのタイミングだって全く分からない。

演出家の方は、

「小学生男子レベルで。」

と、源さんに演技指導していらっしゃるようですが、これはですね、もはや幼稚園児ですよ。

時も場合も後先も考えずに手と口が出ちゃった、みたいな。

一般成人男子は、予測不可能。

みくりだってもちろん予測不可能ですよ。

原作読んでたクセに動揺しまくったお前もな!←私自身( ´艸`)

 

今回はまた③回に渡り、長く語ってしまいました。

 

つくづく、脚本の野木亜紀子さんは、素晴らしいと唸ってしまいます。

いや、もちろん、主役二人、素晴らしいです。

それは言わずもがなで。

 

原作にはないエピソードを無理なく添えて、原作の芯はしっかりおさえ、こうやって映像化する。

素晴らしいの言葉しか出ません。

 

いつか、野木さんの完全オリジナルも観たいけど、いつまでもこの野木さんという脚本家の方の腕で、色んな小説や、漫画の映像化をこれからも楽しみたい気持ちもある。

 

複雑だなぁ・・・。

 

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

そうこうしてるうちに、次回放送日は「いい夫婦の日」、11月22日ですよ!

あ~、待ち遠しいですね。

 

また一緒に、楽しみましょう。