今回は(と、申しますか今回も)、この作品に対する評価はかなり低い為、このドラマのファンの方はこの記事はスキップ願います。
太刀川冴子(芦名星)の禊ぎワンピースが売れているとTVで報道されているニュースが流れています。
先週の回で見事、オレンジドットの新ブランドのイメージキャラクター、太刀川冴子の名誉挽回に成功しただけではなく、商品であるワンピースの売り上げにも貢献した形となった奈津子(松嶋菜々子)。
壮太(髙橋幸之助)と奈津子は二人でピクニックに出かけるようです。壮太はパパも一緒にと誘ったのですが、浩太郎(原田泰造)は仕事。
「忙しいのはママだけじゃないよ。」なんて、明らかに奈津子に対する嫌味じゃないのよぉ。
壮太くんが可愛すぎる・・・
坂部(伊藤歩)と何かあったことはもう明らかで、奈津子が結婚記念日に3人でお祝いしようと誘っても浩太郎は浮かない顔。
しかも、坂部から受けたあの妙な電話にことを尋ねても、浩太郎は黙ったままです。
「知らない」って・・・。
今回良かったのは壮太と奈津子が公園で遊ぶ場面だけ。あそこには本当に癒されました。
ママの様子がおかしいことに敏感に気付く壮太。
「ママどうしたの?」
は、健気過ぎる・・・
東邦広告では役員会議。
「本日は重要な提案がございます。」
何やら決め顔の斎藤常務(石丸幹二)。
まぁ、奈津子のいる営業開発部のことなんんでしょうねぇ。
一方その営業開発部では、奈津子から部員へ、オレンジドットから新しいCMキャラクターについて相談があったことが告げられます。どうやらそっちも順調なのね。
活気づいた部員たち、生き生きと仕事をしています。
大手飲料メーカーのコンペに挑戦などと大きなことを言うあすか(足立梨花)。張り切ってますね。このコにいつやる気スイッチが入ったのか全く気付かなかった私を愚鈍と呼んで下さい。
「専任代理店制度となれば100億はくだらない商い」とか、これまでの営業開発部では考えられなかった話題が上っています。
活気あふれる部員を温かく見守る奈津子も嬉しそう。
そんな中、営業開発部会です。
さぁ、始めるというその時に奈津子は呼び出しの電話を受けます。
着信 「今すぐですか?」
取締役会議に足を運んだ奈津子が言い渡されたのは、9月末日で付けで営業開発部が廃部になったという事実。
なんでも、今日の取り締まり役会議で全員一致だそうで。
退職を勧告する者も出さざるを得ない、と厳しい話。
「リストラじゃないですか?」と奈津子は猛反発しますが、営業の成果が出ていないと痛いところを突かれます。まぁ、それも事実。
奈津子は先日のオレンジドットのワンピースの件で契約続行も決まった件も持ち出してみましたが、逆に結果ではなくクライアントの意向を無視したことがダメだと指摘されます。
これについては私も常務に同意。結局何を言っても「営業部長として失格」と奈津子の話は聞き入れてはもらえません。
「あと半年待って下さい。どうか部をたたむことだけは。お願いですチャンスを下さい。」
と、必死で頼む奈津子。
うん、この方が「営業」としていつスイッチが入ったのかも私はよく分かりませんでした。どこにそういう内面の変化の描写があったのかな。疑問。ただただヒロインを追い詰めて、追い詰める為にベビーシッター問題まで絡めて物語を展開させたけど、お仕事ドラマとして個々の心理描写を描いていないため、結果登場人物の誰にも感情移入できないというお粗末な作りに。
だから、ここの「必死な奈津子」対「それを陥れたい常務」の戦い、いわば肝の場面も感動がおきません。
その、奈津子が必死で頭を下げる姿をクリエイターの高木の部下が見ていて
「怖い場面見ちゃった。」
と、高木(松田龍平)の耳に入れるのですが、わざとらしい。(としか見られない)
部に戻った奈津子は悲壮な顔で部員一人一人の顔を見て(ここスローモーション)、廃部が決まったことを皆に告げるのですが
「嘘ですよね?」
「いやです!」
「私も!」
「これからって時に!」
「やっとまとまってきたのに!」
と、なんだか唐突(に見える)な部員のやる気と奈津子への慕情?あれがまた全くあまりに急な部員の変わりようにただ呆れるばかりの私でした・・・。
そして奈津子は高木のところへ以前「寝首かかれる」と言われたことについて話を聞きに行きました。
仕事に行き詰まっていた高木に「広告に正解なんてない、あなたが複雑にしてるだけ。」とアドバイスをし、(ここも不自然過ぎる)高木から一条が斎藤常務と親しくしていることと、それから米田(板尾創路)からヘッドハンティングの誘いを受けたことなどを聞きました。
一条は斎藤に、
「部員たちは皆動揺していました。営業開発部はもうどうにもならないので安心だ。」
と報告しますが、
「吉良奈津子は油断ならない。」
と言われ、
「買いかぶり過ぎ、あいつらは決して成功しない。」
と言うのですが、その一条の言葉が斎藤の地雷を踏んだらしく、
「君はいつから私に口答えするようになったんだ?」
と眼鏡を外されてなんとその眼鏡を斎藤は床に捨てるのです。ここの地雷もよく分からなかった・・・だって、口答えというよりも、斎藤を安心させようと言った言葉だったように私は聞こえたんですけど・・・。(理解不能)
その頃、奈津子は部員に自分の前任者・平川部長はどうして辞めたのか尋ねます。
なんと薬を飲んだって言い出します。
ええ?!それって自殺未遂ってことなんじゃないの?
「幸い命に別状は・・・」って、そんな大事が、一切後任者の奈津子の耳に入らないなんてこと、あり得るのか?
ここまで仲良く一致団結してるように見せてるのは表面上ってことになるよ?
そこへ、一条が斎藤に手酷い扱いを受けた恨みを晴らすかのように営業開発部にやってきてリストラの話をし始めて、
「私がそんなことさせない。なんとかするわ。」
と言う奈津子に、笑い出して
「あんたに何ができんの?!」
って気がふれたように言い出すんですが、もうね、脚本も酷いとは思いますが、この演技を半分素人のDAIGOさんにやれって、もうね、罰ゲームでしょう?
空笑いするDAIGOさんの演技力のなさに、このドラマもまるでコントのようで・・・
前日に奥様の北川景子さんの見事な主演女優っぷりを見せられているだなおさらに痛い。
大やけど。
視聴者を味方につける作戦で、この気がふれた一条にはバンバン部員の悪口を言わせます。ここがね、また見苦しいんです。
台詞ほぼ覚えいるのですが、書くまでもないと思うので書き記しません。
次から次へと部員をバカにして、ただ怒らせるための台詞なんですよ。
それぞれのキャラの欠点を指摘して、とにかく視聴者の怒りを一条へ向かわせる為に書かれたシーンです。
で、トリは奈津子です。
「単なる40過ぎの子持ち。枯れたお飾り。おとなしく黙ってればいいのにそれすらもできない。」
この台詞で松嶋菜々子の同年代ワーキングママを敵にまわし、
とどめに
「営業開発部はゴミの集まり。ゴミ箱ごみならゴミらしくおとなしく償却されましょう。」
ときたもんだ。
うん、ここまで言わせりゃ、十分です。
私も勧善懲悪とかハリウッドの分かり易い悪役とか大好きですが、これはあまりに子供だまし。
その後奈津子は営業開発部がいつできたかを米田に確認。「社長の肝入り」ということも確認。で、
「私負けるの嫌いだから。」と一言残して出て行きます。
「筋肉バカ」と言われた丸尾(白洲迅)は一条と酒を飲んでいます。
「俺も自主的に動こうかと。一条さんに言われて目が覚めました。」
ああ、これね。
丸尾はあれだな、一条に尻尾ふるふりして情報を引き出す魂胆ですね。丸見えなんですけど。
「やっぱり、オレ、一条さん何か後ろ盾があると思ったんです。」
あー、絶対この予感あたるーーーー!
米田は高木のもとへ。
「引き抜きの話は忘れて下さい。実はスラッシュから話があって、あなたを連れて行けば大きな顔ができると思っていました。」
ここも唐突に。
サラリーマン人生は終わったと嘆く米田に高木は「まだやれることがあるんじゃないですか」と発破をかけて「単純よ、あなたが自分で複雑にしてるだけ。やるしかないのよ。」と奈津子が言っていたと伝えます。
「部長らしいですね。」
「俺、つべこべ言わずに仕事頑張ります。」
無意味なシーンが多いなぁ。
「負けるのが嫌い」と言っていた奈津子は前任者の平川に会いに行っていました。
(スタッフが得意げにTwitterでアップしていたので・・・)
「会いたくない、それが主人の答えです。お察し下さい。」と、妻に玄関先で追い返される奈津子。
自殺未遂してるんですからね、当たり前です。
米田は「黒い噂」の話を奈津子に話します。
「よく話してくれました。」
「黙っていてすみません。」
いやぁ、 こんなにコロッと手の平返す?
何度も書くけど心理描写なさ過ぎ。
翌朝、部員たちはこぞってやる気満々。
「みんな、来てくれたの?」
って、廃部が決まって一条に悪口言われただけで出社拒否とか社会人としてないでしょう?
この脚本家(あ、大御所だった)、社会人を舐めてるのかな?まさか、名前だけ貸して別人が書いてるってことない?
「何かできることがあったら、おっしゃって下さい。と、郷(高木渉)が申し出て、「いっぱいあるわ。」と奈津子が答えてこっからもかなり強引なんですが、数字に得意という郷のキャラを活かして(?)社内の過去1年の経理資料を調べてそこから「黒い噂」を突き止めるって、いや、その発想よ。
川原(岡田義徳)は川原で、平川に可愛がってもらっていたからと、奈津子と平川宅へ。
最初こそインターフォンすら応答してもらえませんが、これまた都合よく何かを運んで平川が家から出てくるんですよ・・・。
あまりに全てがご都合主義。
同時に米田は自分のやれることを、という事で自分を誘ったスラッシュの引き抜き担当者に会って「黒い噂とは?話してくれなければスラッシュから誘いがあったことを上に話します。」と脅しをかけます。(脅しじゃないって言ってたけど、あれは立派な脅しでしょう。)
丸尾は一条にゴマをすれるだすっていて、あまりに先が読め過ぎてこちらも痛い。
まぁ分かり易く一条を持ち上げること持ち上げること。
「営業は普段から美味しい店も知ってなきゃいけない。」
「すごいですね。子持ちの40女じゃ、こんなこと教えてくれません。俺、もっと営業のこと教えてもらいたいです。」
こういうことを言わせれば視聴者を怒らせることができるだろうというあざとさが嫌。
黒DAIGO、
「俺はいつだて上を潰せるんだ。」
で、過去の収支をチェックしていた郷が簡単にこの件に一条が関わっていたことを見抜きました。
ええええっ!?
そんなに簡単に分かってしまうような事実だったのぉ?
半日程度で3人でチェックして分かるような?
奈津子と川原は平川に頭を下げてお涙頂戴。
「かつての部下たちは真実を探そうと頑張っています。」
ここで平川に言われたのが、営業開発部は架空請求の事実を隠蔽する為に作られた部だったということ。
架空請求合計30億だから嘘の売り上げがあることにした、架空請求の為に作られた部だったと。元々1年でつぶす予定の部だったと。
そもそも、自殺未遂までして辞めた上司に何かしら恐ろしい事情があることくらい、可愛がられていた川原は今まで接触なかったとか、全てにおいて説得力ゼロ。あり得ない。
一条が事情を知っていて、見張り役だったと気づいて、(え?それまで信用できるような人物だったの?)ずっと欠勤してる丸尾もバカだとなじる部員たち。
あー、丸尾が裏切ったんじゃないと丸見えだから、白々しい。
ここで何を意味するんだか、高木がクリエイターとして「単純・シンプル」と俳優に伝えて頑張っている姿を見る奈津子の場面挿入。
助手から「呼びましょうか?」と言われるが「いいわ」と言って去る奈津子。
そんな中で、奈津子の家庭の問題もどうしても描きたいらしく、坂部に会って電話の真意を尋ねます。
すると
「ご主人を愛しています。」
ですって。
別れた子供を旦那にとられて、馬鹿にされてシッターになったんですって。
「子供のことと主人は関係ないでしょ。」
そのとーり。
「あんなにやさしくしてくれた人はいませんでした。好きなんです。」
このシッターがもうね、ホラー(笑)。
会社でも大事を抱えているのに、家に帰れば夫とは不倫で喧嘩。
「坂部さんんと、そういう関係なの?」
詳しいことは聞きたくないと言いながらも聞いてるじゃん。
そんでもって、
「何がごめんよ、最低。」
この奈津子の言葉にブチ切れた浩太郎は遂に本音。
「仕事仕事って俺と壮太のこと一番に考えてくれない。」
で、だから不倫したのか?と問われてしてもいないのに
「そうだよ!」と答えるバカ。
売り言葉に買い言葉ってこと?ですか?
「オレだって仕事で大変なのに家にまで部長は要らないんだよ。」
わざわざ回想シーンで実は坂部とはホテルの部屋に行っただけで実際は何もなかったことを見せてきたのですが、回りくどいというかなんというか。
時間(尺)稼ぎとしか思えない展開。
で、号泣する奈津子(松嶋菜々子)を見せたいのか、そういう場面をわざわざもってきて。
それをまたわざわざ壮太が見てしまって心配するとか。
あー、もう何かいい事書きたいけど書くことがない!
翌朝、架空請求の一件を追及するために上に話しに行こうとする奈津子の前に丸尾登場。
全てお見通しだよーーー!
(ここ、気づかなかった方はいらっしゃるんですかね?)
「お前今頃どういうつもりだ!?」
と、まぁ、ここは当然川原が怒ります。
「やめて。」
と、不思議と冷静な奈津子。
ねぇ、このキャラの一貫性ののなさよ。
丸尾は一条になついたふりをして、重大な秘密、上層部がアメリカの広告代理店との吸収合併(乗っ取り)を考えているという情報を掴んできたのです。
(出た、この唐突感!)
社長はその代理店に身売りを考えていて、立場を守る為に不正を隠す必要があると。
「そんな芸当できるとは思わなかった!」
と、丸尾をべた褒めの部員たち。
「斎藤常務がこの件は責任者、オンナだから吉良を部長に任命、子会社に行ったら取締役を約束されている。」
えーーーー!?そんな事までーーーー!
一条にそんなことまで話していたなんて、最後までリアリティがなさ過ぎて・・・もうこのドラマ、崩壊してる・・・。
証拠を掴んだとばかりに
「それが本当なら、向こうがクビよ!」
と、奈津子は勇んで斎藤のもとへ。
「営業開発部を廃部にするのはやめて下さい。」
悪事(?)の証拠を突き付けた奈津子に、
「よく調べたな。」
って。
調べたつーかなんと言うか。
「最初からつぶすつもりで集められた部員の気持ち、考えたことありますか?みんな、プライドを持った広告マンたちです。」
いや、一条が並べてた悪口は、結構いい線をついていたと思うが・・・
結構上はマジでリストラ対象者を選んでそもそもこの「最初から潰すつもりの部」に集めたと思いますが・・・。
「広告の時代はもう終わった。」
という斎藤に、
「広告にはまだ未来があります。」
・・・・・
奈津子が有能であると見せるために高木に助言する場面を入れてきたんですかねぇ。
もう、支離滅裂過ぎて、なんも言えませんというか・・・
山下達郎さんの主題歌も、正直全く魅力を感じません。(山下さんのファンの方、ごめんなさい。これは山下さんのせいではないと思います。)
この企画や脚本とスタッフに付き合わされたキャスト陣、作曲家、山下さんが、一番の被害者かと・・・
それにしても、同じ空笑いでも、DAIGOのそれと石丸幹二さんのそれでは腕が違い過ぎて、力の差をこの1話でまざまざと見せつけられました。
※私の混乱ぶりが見てとれる乱文を、どうか笑って許していただけたら幸いです・・・。反論コメントも、真摯に受け止める覚悟はできております。