第57回全日本相撲選手権は7日、東京・両国国技館で行われた。日本体育大学出身の松永六十四(まつながむとし 長崎・猶興館高校教員)が決勝で昨年の覇者、姫野孝(大分・宇佐産業科学高校教員)を豪快な上手投げで下し、初のアマチュア横綱に輝いた。
松永六十四は長崎県の猶興館高から日体大に進み、今年卒業し、現在その母校で非常勤をしながら相撲部の監督も勤める。現在部員は一年生が2人だけだが、こんな強くてかっこいい先生なら、間違いなく部員は増えることだろう。幕下十五枚目の資格も手にしたが、大相撲入りする気はないらしい。
個人的には準々決勝の東洋大三年の木村光浩との一番で、速攻の立会いから2本差しての豪快な吊り出しの相撲がすばらしかったと思う。
ここ最近の全日本は学生よりも社会人が活躍している。社会人になると、学生時代よりも稽古量は落ちると思うが、効率的な稽古をしているのだろうか。来年は、学生の巻き返しに期待したい。日大一年生山口雅弘や今年の学生横綱の日大二年生の佐久間貴之や日体大一年の橋本誠也選手などの活躍を期待してみよう。
それにしても、重量級の選手が多いなぁ。と思ったのは自分だけかな(笑)
結果です。()の中は所属と数字は身長体重。
▽決勝トーナメント3回戦
松永六十四(長崎・猶興館高校教員180・135) 突き落とし 吉田勝雄(九州電力175・115)
木村光浩(東洋大学3年180・117) 寄り切り 富田元輝(日本大学3年185・150)
山口雅弘(日本大学1年182・150) 寄り切り 渋谷悟(日本通運179・165)
杉山大輔(近畿大学4年184・160) 寄り切り 坂本昭文(大分・佐伯豊南高校教員183・145)
伊東良(日本体育大学4年175・115) 押し出し 益子将太(ダイニッカ175・125)
姫野孝(大分・宇佐産業科学高校教員175・157) 引き落とし 佐久間貴之(日本大学2年186・147)
名月院秀政(日本体育大学2年181・155) 叩き込み 森本太良(拓殖大学3年173・143)
加藤耕市(静岡・沼津特別支援学校教員190・170) 突き落とし 石前辰則(鳥取城北高校教員184・135)
▽準々決勝
松永六十四(長崎・猶興館高校教員) 吊り出し 木村光浩(東洋大学3年)
山口雅弘(日本大学1年) 突き落とし 杉山大輔(近畿大学4年)
姫野孝(大分・宇佐産業科学高校教員) 押し倒し 伊東良(日本体育大学4年)
名月院秀政(日本体育大学2年) 押し出し 加藤耕市(静岡・沼津特別支援学校教員)
▽準決勝
松永六十四(長崎・猶興館高校教員) 寄り倒し 山口雅弘(日本大学1年)
姫野孝(大分・宇佐産業科学高校教員) 押し出し 名月院秀政(日本体育大学2年)
▽決勝
松永六十四(長崎・猶興館高校教員) 上手投げ 姫野孝(大分・宇佐産業科学高校教員)
個人的に岩佐英治アナウンサーにあるある賞☆
連続19回出場の今年で36歳になる大ベテラン加藤耕市選手に対して・・
「毎年、加藤耕市の顔をみないと、全日本を見た気がしない」
こんなすばらしい選手がいるのも、全日本の醍醐味ですね。
最後に・・
猶興館高校生諸君、相撲部に入りなさい!と勝手に勧誘して終わります。