マンガ版『大地の子』読み終わりました! | ヨシベエの観劇感激日記

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ミュージカル好きのヨシベエのブログです。特にミュージカル俳優の平方元基くんの大ファンです。映画と音楽も…あ、それからプロ野球の広島カープも大好きで、観劇と映画鑑賞の感想を中心に、時々カープのことも熱く語りたいと思います。よろしくお願いします。

今日、図書館で見つけて、一日で一気に読み終えました!

さすがマンガ版!?

やっぱり読みやすいですよね…泣き笑い


ぜひぜひ!



中国と日本と…

今、あの頃とはまた違った緊張感の中にいますが、日本と中国の歴史を振り返る意味でも、あらためて良い勉強になるんじゃないか?!と思います。

山崎豊子原作、マンガ版『大地の子』(漫画・かんようこ)第1巻〜第5巻、文春現代史コミックス





この『大地の子』について、初めて知ったのは、上川隆也主演のNHKのドラマ版でです。

もうこれで、俳優・上川隆也の存在を知り、その熱烈なファンになりました!チュー


私は大学で一応「東洋史」を専攻していたので、第2外国語は中国語を選択しました。
(てか、選択しろと言われた…あせる

ので、多少中国語(普通話)ができる?!できた?!(今はもう全然ダメ!泣)んですが、上川隆也さんが陸一心(Lu Yixin)としてドラマの中で喋る中国語が本当に綺麗で…びっくり

もう絶対に中国人の俳優さんか、もともと中国語がペラペラの人なのかと思ったら、この役が決まった後に猛特訓して身につけたって…滝汗


マジか!?Σ(゚д゚lll)


中国語って、同じ漢字を使うから(形はちょっと違うけど…^^;)最初は入りやすくって簡単そうに思われがちなんですが、なんと言ってもまず発音が難しい!

四声があり、無気音・有気音の違いがあり、nとngの明確な使い分けを求められるし…(−_−;)

(ここでけっこうな人が脱落しちゃうのでは?アセアセ


しかも、日本語と中国語では文法がまるで違うから、意外と?!馴染みにくかったりする…

(「漢文」でレ点一二点とかを付けて、中国語を日本語として読みやすいように工夫したご先祖様は偉い!?^^;)


ので、あの膨大な中国語のセリフをスラスラと、しかもちゃんと中国語っぽくしゃべっていた上川隆也さん…

ものすごい努力をしたんだなと、もうそれだけで頭が下がるし尊敬しちゃって…笑い泣き

(上川隆也さんの実の妹役の永井真理子さん?の中国語は、中国語初心者の私でもかなり拙い…というか、日本人が頑張ってそれらしく発音しました!って感じでちょっと残念でした…σ^_^;)




ということはさておき!?


山崎豊子原作の小説『大地の子』を原作とし、それをかなり忠実に映像化することに成功していると思われるこのドラマーー

もう今ではすっかり「歴史」になってしまった「中国残留孤児」の問題や、そのそもそもの背景となった日本による戦前の満州支配「満蒙開拓団」の満州移住、それをめぐる日中戦争、そして、終戦直前のソ連による「日ソ中立条約」を一方的に破棄しての満州侵攻、満蒙開拓団を守るはずの日本の関東軍が一般の日本人を見捨てて自分たちだけとっとと引き上げていた問題等を、「ある家族」の歴史と重ね合わせて描くことで今でもものすごくリアルに、自分事として私たち日本人に突きつけてくれる、不朽の名作だと思います。


陸一心を演じる上川隆也の渾身の演技に加えて、彼を取り巻くたくさんの人々…

特に一心の育ての親の陸徳志(Lu Dezhi)を演じられた朱旭さんの、全てを許し受け止める、慈愛に満ちた大きな愛、一心の妻となる江月梅(Jiang Yuemei)を演じられた雯麗さんの、運命に翻弄されながらそれを乗り越えていく、全てを包み込む強くて優しい眼差しには、感動を覚えずにはいられません…笑い泣き笑い泣き笑い泣き



マンガ版の方が、文化大革命終結後の中国を動かし、改革・開放を進めた鄧小平の怖さ!?がしっかりと描かれているかも…?!驚き


あの頃、日本経済の方が圧倒的に優位であったのが、今や形勢逆転!?ガーン

そんな今だからこそ、中国戦後史を整理し、これからの日中関係のあり方について考える上でも、まだまだ大いに勉強になるし、考えるきっかけにもなるんじゃないかと思います。


(あ、もちろん原作の小説版の『大地の子』もオススメです!ウインク