【あらすじ】
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
(本の帯より)
映画化された『流浪の月』の作者の作品です。
『流浪の月』の原作小説は読んでいないんですが、登場人物たちの心理や背景などが細やかに描かれ、映画以上に感動する!?とも言われていますが、これを読んで納得!
この本の帯には2023年度の本屋大賞に「ノミネート」とありますが、4月の発表で、なんと2020年度の『流浪の月』に次ぐ二度目の本屋大賞受賞!という快挙を成し遂げました。
うん、めっちゃ納得!
プロローグとエピローグが対応する書き方がこの作者のスタイル?
うん、でも嫌いじゃない…
ちゃんと「答え合わせ」になっているし…
その「答え合わせ」に納得いくようないかないような…?!σ(^_^;)
でも、深い余韻の残る作品です。
よし、『流浪の月』の原作小説の方も読んでみるかな?