映画『キューティ・ブロンド』DVD鑑賞〜または舞台版との比較 | ヨシベエの観劇感激日記

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ミュージカル好きのヨシベエのブログです。特にミュージカル俳優の平方元基くんの大ファンです。映画と音楽も…あ、それからプロ野球の広島カープも大好きで、観劇と映画鑑賞の感想を中心に、時々カープのことも熱く語りたいと思います。よろしくお願いします。

激しい「キューティ・ロス」状態の上に、仕事もいよいよ年度初めの最初のピークに…チーン

今日がその第2弾で、それが終わってやれやれ…と思う暇もなく、明日は急遽入った特別イベント(しかも海外からのお客様多数って…あせる )があるため、その準備にもてんてこ舞いの上に、明日はきっと朝から息もつけないほど忙しい…ハズ!滝汗

いや、もうしんどすぎて、このままじゃ我慢できん!えーん


ということで、いつもよりは!?早めに帰って、せめてキューティの雰囲気に浸りたい!チュー

ということで、これを鑑賞しました!爆笑





この映画、実はかなり昔に観ているんです。

いや、映画館じゃなくて、たまたま行ったレンタルビデオ屋さんで見つけて、面白そう〜(ラブコメ大好きだし!口笛 )と思って借りたら、やっぱりものすごく面白くてハマったという…ウインク

だから、それを舞台したものが日本で初上演されると聞いた時(つまり、初演版の時)、絶対に観に行きたい!と思ったのですね。おねがい

すぐに再演が決まったのも嬉しかったなあ〜ラブ

そして、その「再演」にエメット役として平方元基くんが出演すると聞いた時の衝撃と喜びときたら…笑い泣き



ーーということはさておき!?ウインク

今日あらためてこの「映画版」を観て、映画版と舞台版、舞台版でも日本初演版と再演版の違いについて、再確認しました。


まず、映画版のエルの飼い犬ブルーザーとポーレットの愛犬ルーファスは同じチワワではない!ということに衝撃!(笑)

これは、舞台には2匹も生きた動物を上げられないという制作側の都合か?!てへぺろ


まあ、それ以外にも細かい設定や人間関係の違い等がけっこうたくさんあったんですが、それこそがまさに「映画」と「舞台」との違いなのかなと思ったり…?

というのも、登場人物にしろ場所や場面の設定にしろ、空間的にも時間的にも限られた条件の中で見せ切らないといけないという舞台の特性ゆえに、ある程度絞ったものにする必要があるし、「絞った」からにはいかにそれを魅力的なものにしてみせるか!?という課題が舞台には発生するのではないかなと思ったのですね。

例えば、ポーレットがその愛犬ルーファスを取り返しに行くのはエルやエメットと一緒ではないし、ゆるださのエメットがエルのアドバイスでイケメン?!に「変身」するシーンもないし、エルがキャラハン教授のセクハラに遭ってロスに帰ろうとする時にエルとエメットとの切ない別れ(心のすれ違い)も特にないし…

割とどのシーンも淡々と(というか、とにかくリアルに)描かれているのに対し、舞台版では、一つ一つのシーンに象徴的な意味を持たせ、それがいかに効果的に感動的に?!観ている人に伝えるか!に重きを置いて、強調やデフォルメが行われているように思うのですね。

そもそも「歌」でその想いや心境を歌い上げるということ自体が「デフォルメ」ですよね?😅

ああ、だから「ミュージカル」はある意味ストレートに感情や深層心理に訴えやすく、感動を伝えやすいのか!?などと、妙に納得…キョロキョロ口笛


特にこの舞台版では、エルとエメットの関係に焦点を当て、二人の間に芽生える微妙な恋愛感情や心の揺らぎを一本の縦糸として設定し、そこにエルとエルに関わるエメットやポーレットやワーナー・ヴィヴィアンといった人物の生き様の変化や成長を横糸として描くという構造をとることで、非常に立体的な構成となっており、だからこそより深い感動が得られるのかな…などと思ったりしました。


もちろん、映画は映画としてとても良くできているし、舞台では絶対に再現できない「シュワルツネッガーの隣の隣」のエルの実家(笑)やハーバード大学の空撮などは、それだけで印象的だし、舞台版以上に細かな設定や多彩な登場人物、あるいは詳細で具体的なエピソードの数々はとてもわかりやすいし魅力的だったりします。

映画としてのテーマも、むしろ「エルの成長と自立」そのものに焦点をあてており、例えばエメットとの恋愛要素?!はかなり副次的な扱いに過ぎないように見えます。

まあ、だから観ている人間に「想像」の余地をたくさん残しているとも言えるわけで、これはこれで、観終わった後に逆に印象的なものとして残るような気もします。

やっぱり、それぞれにその良さがあるんだなあ〜と、あらためて実感!ウインク


そして、この映画版の味わいをより強く残しているのが、舞台版は舞台版でも、初演版のシュガーちゃん(佐藤隆紀さん)のエメットだったんじゃないかなあと思ったり…ポーン

(初演版観た時、ものすごく感動したし、シュガーちゃんの歌声には聴き惚れたのですが、エルとの「恋愛」ということに関してはほとんど記憶にも印象にも残っていないという…😅あせる )


それに対して、再演版の元基くんエメットでは、舞台版ならではの特性を生かして!?明らかにエルとエメットとの「恋愛要素」をかなり強める演出になっており、「エメきゅん」などという用語も生まれたほど!?初演版とはまた違った楽しみ方を提供してくれたように思います。

私的には、もちろん元基くんエメットにキュンキュンしっぱなしで、だからこそ激しいロスに陥ってしまっているわけではありますが…滝汗

でも、あらためて、どっちも観れてよかったなあ〜って、しみじみと思ったのでありました…照れ


ああ、また舞台の『キューティ・ブロンド』観たいな〜!えーん

早いうちの再再演を希望したいです!チュー