【作品紹介】
筋ジストロフィーにかかりながらも自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた実在の人物・鹿野靖明さんと、彼を支えながらともに生きたボランティアの人々や家族の姿を描いた人間ドラマ。大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した書籍を原作に、「ブタがいた教室」の前田哲監督がメガホンをとり、大泉洋が主演を務めた。
【あらすじ】
北海道の医学生・田中(三浦春馬)はボランティアとして、身体が不自由な鹿野(大泉洋)と知り合う。筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを12歳の時に発症した鹿野は、いつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回してばかりいたが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希)に恋心を抱いた鹿野は、ラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は美咲は田中と付き合っていて……。
(以上、映画.comより)
……………………………………………………
1月20日土曜日に、映画のマチソワ!?で、この映画と、もう一つ、広島県出身の信友直子監督がご自分の年老いたご両親を撮ったドキュメンタリー風の映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』を観て来ました。
(偶然ですが…σ^_^; )どちらも、「一人では生きていけない」人間が、いかに支え合い、助け合って生きているかを描く作品であったと思います。
それはまた、「支えている」つもりの人間にとっても「支えられ」「助けられて」生きていることであり、そこにはあくまでも「対等」の人間関係があり、だからこそそこにお互いの人間的な成長や高め合いがあるんだ!という熱いメッセージが込められているように感じました。
ボランティアや「介護」の問題を、かわいそうとか、大変そう…と、あくまでも「上から目線」で考えてしまうことがどうしても多いと思うんですが、そうではなく、対等な人間関係の上に築かれる思いやりや支え合い、あるいは同じ人間としての誇りの問題として捉えることの必要性や大切さを訴えているのではないかと、そんな風に思いました。
私自身、足が悪かったり、いろんな体調面でも、いつ寝たきりになったり介護を必要とするようになるかわからない…そうじゃなくても、やがては訪れる「老後」の問題…などもあり、とても他人事とは思えませんでした。
その時に、あんな風に物事を常に前向きに捉えて笑って過ごせるか…どんな夜中でも「バナナが食べたい!」と思いっきりワガママが言えるか…
自信がないけれども、少なくとも、それが言い合える人間関係を大切にしたいし、どんな時も「自分らしく生きるとは何か!?」を考え続けられる人間でありたいと、思いました。