【作品紹介】
【あらすじ】
庭付きの部屋に暮らしているベラ(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)は植物が苦手なため、せっかくの庭を荒れ放題にしていた。ある日、1か月以内に庭をきれいにできないならアパートを立ち退くようにと家主から勧告されてしまう。困り果てたベラは、庭いじりの好きな隣人アルフィー(トム・ウィルキンソン)と共に、庭造りに取り組み始めるが……
(以上、公式サイトより)
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これはもう,主演女優の魅力!と言うに尽きるかも・・・?
神経症的で,常に「強迫観念」に駆られ,自分にも他人にも自由に心を開けない(それは彼女の生い立ちに原因があるらしい…)女の子(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ演じるベラ)が,「ガーデニング」を通して,だんだん他人に心を許し,温かい交流が生まれ,彼女自身も一人の「自立した人間」として成長していく・・・
ざっくり言うとそんなお話ですが,お話の展開としてはややもの足りないところもあり,先が読めちゃう?!点も,とても残念…
また,イギリスはガーデニングがとても盛んな国だと聞いていたし,「ガーデニングの魅力」そのものももっと突っ込んで描かれるのかなと期待していたので,「えっ,これだけ?!」と,ちょっとがっかりだったり……
(いえ,たぶんそれは私が「日本庭園」の見事さ!?を基準に考えてたからかも…とも思いました。あの“繊細さ”を期待すると,「何でそんなざっくり過ぎるの?!」と,ちょっとイラついたり…^^; )
なんですが!
でも,それらを補って余りあるほどの,主演女優ジェシカ・ブラウン・フィンドレイの魅力炸裂の映画でした!
と言っても,そんな飛び抜けての美人でもないし!?いわゆる「可愛い女の子」系の魅力ではなく,不器用だけれども一生懸命で,何か人と違った不思議なオーラで人を惹きつけずにはおかない…そんな「不思議ちゃん」系の魅力!?
そんな彼女を見るだけでも,この映画を観る価値があるかも!?
…いえ,それも,彼女を取り巻く,やっぱりちょっと不思議系?の愛すべき「隣人たち」の存在あってのことでしょう。
これぞイギリス版「ザ・頑固じじい」のトム・ウィルキンソン演じるアルフィー!
このおじいちゃんが本当に良い味出してるの!
憎まれ口ばっかりきくくせに,本当は心があったかくて,悩んだり苦しんだりしている若者の背中をそっと押してくれる・・・
本当に愛すべき頑固じじい……
もう,この人にね,最後は心をもってかれてしまいました・・・
その他,出てくる人出てくる人,みんなどこか(ベラほどじゃないけど?^^; )「不思議ちゃん」で,それぞれが魅力的で・・・
人間社会は,けっして「きっちり決まり切ったもの」(ベラが最初生きていた世界?)ではなく,だれもが結局は多少程度の差はあれ?!「不思議ちゃん」の集まりであり,だからこそ許し合い,認め合い,助け合って生きていかないといけないんだよっていうメッセージが込められていたような,そんな気がしました。
ちょっと浮き世離れしてるけど!?心がホッとして癒やされる,そんな優しい映画でした。
疲れている人!?に,特におススメです!