抜糸をして1週間経ちました。
もう、すっかり元気です^_^

術後、手術で取り出した睾丸を、先生が見せて下さり、お腹の中にあった睾丸が、外にある睾丸よりも大きくなっていて腫瘍化していたので、組織検査をお願いしていました。(1万円くらいかかります)

抜糸をして頂いた時に、その結果がわかりました。

結果は、セルトリ細胞腫という、悪性の腫瘍でした。いわゆる癌です。

しかし、転移は認められず、これで治療は終了と検査結果に書いてありました。



先生が仰るには、顕微鏡で見ないとわからないレベルの細胞が、他の臓器に転移しているかとまではわからないので、今後定期的に検査はしていかないということですが、とりあえず、ホッとしました。

13歳の老犬に全身麻酔をかける手術は、なかなか決断出来ず不安でしたが、あの時、手術の決断をして、本当に良かったと思いました。
(これまでの経緯を見て頂きたいと思います)

手術の決断が出来ず、お腹の中に残したままだったらと思うと…。

この子は、生まれつき、片方の精巣がお腹の中にあって、引っ越した先々の動物病院で、手術をした方がいいと言われてきましたが、健康な身体にメスを入れることに抵抗があって、今まで停留精巣去勢手術をしてきませんでした。

精巣は、お腹の中にあると体温で温められるので、外にある精巣よりも、腫瘍化するリスクが13倍らしいです。

けれど、腫瘍化しても、何か目に見える症状があるわけでもないし、今回、歯周病で歯が抜けなかったら、病院に駆け込む事もなかったと思います。

愛犬の歯が抜けた事も、頻尿になって心配で病院に連れて行き、血尿出てると言われて、前立腺肥大と言われたことも、全ては、この腫瘍をお腹から取り出すために起こった事だった。

これだけ色々ないと、私が決断しないので、
気づかせる為に、神仏達が起こしてくれた事だったのだと思います。

何度買っても、すぐに壊れて取れてしまった、
お不動様のお寺で買ったペットお守り。

ずっと、この子の癌が転移しないように、守ってくださって、身代わりになってくれたんだと思います。



そして、手術の朝、新しいペットお守りをつけて送り出し、1晩入院のち、お迎えに行った時に、お守りが壊れて落ちていた事で、身代わりになってくれたことを確信しました。

神仏に、お不動様に、守って頂いて、本当に感謝です。

今回、愛犬が手術する事になった時、私は、自分を反省しました。

愛犬に愛情は注いできたつもりですが、不満も漏らしていたのも事実。

この子は、分離不安症で、留守番させると不安になり、いつもはちゃんとトイレでオシッコ出来るのに、留守番の時は、あちこちでやらかして、のれんは引きずり落とすし、ウンチを踏みつけて部屋中歩くので、帰った時は掃除が大変で、床を拭きながら嫌になって泣いてしまった事も何度かあります。

娘に電話して、もう、世話出来ない。
みんな、ズルい。犬が飼いたいってあんた達が言い出して、世話は全部、母さんに押しつけて。」って。

犬がいるから、旅行も行けない、留守番させればこのありさま。

お金もかかるって、愚痴をこばした事も多々あります。


ペットを飼うって、本当に大変です。

しかし、ここまで、大した病気もなく、育ってくれてた事に感謝するべきでした。

自分の勉強不足で、しつけがちゃんと出来てないのは、自分の責任です。

今回、全身麻酔で、手術で死んでしまったらどうしようと思い、

「私からこの子を奪わないで下さい」って、泣きながら、お不動様に手を合わせました。
一生懸命お世話しますと。

そして、この子の為に、手作りのご飯を作ろうと思ったし、ソファーから飛び降りないように、段ボールを使って手作りの階段作ったりしました。

写真がそれです。

最初はなかなか階段で降りてくれませんでしたが、最近、やっと降りてくれるようになりました。



手作りご飯をフードに混ぜると、凄い勢いでご飯を食べてくれます。とても嬉しくなります。

残り、何年生きるかわかりませんが、この子との時間を大切にして、一生懸命お世話をしようと思います。

停留精巣去勢手術をした方がいいですよと、勧めている訳ではありません。

その子、その子の体調もあるし、麻酔のリスクは老犬でなくてもあります。

ただ、停留精巣は癌のリスクが高いんだなということは、体験してわかりました。
まさか、うちの子がって思いますし、こんな事になるなら、お医者さんの言うように、早いうちにやっておいた方がよかったなって思います。

老犬になっての手術でしたが、無事に手術が出来、回復してきたことに、感謝です。