前回の記事で書きましたが、私の母親は今、病院に入院しています。

介護施設に入所していましたが、ご飯を食べなくなり、病院に救急搬送されました。

肺炎を起こしており、治療しても回復しない時は、延命治療をするかどうかを家族で話し合っていて下さいと言われました。

1週間ほど経ち、肺炎の方は治りましたが、ご飯は食べれず、体重も落ち、いわゆる老衰だと言われました。

このまま、点滴で最期を待つか、経管栄養(鼻からチューブで胃に栄養を流し込む)か、胃ろう(胃に穴を開け、栄養を流す)かの選択を、病院の先生から聞かれました。

先生のお話の前に面会出来たのですが、話も出来たし、このまま点滴のみで1ヶ月〜2ヶ月後の死を待つ選択は、私と兄には出来ませんでした。

先生のお話では、経管栄養は、本人にとっては、凄く辛いと。地獄のようだと。

面会した時に、母が、もう話も出来ず、意識もない状態ならば、早く楽にしてあげたいと思ったかも知れません。

でも、わかる?ってきいたら、わかるって言って、話も出来たので、とても、死ぬ前の人だと思えません。

もしかしたら、回復するのではないかという思いと、このまま、面会も出来ず、たった一人で死を待たせるのが、可哀想だと思いました。

ワクチンも、イギリスで接種始まって、日本ではいつになるのかわかりませんが、あと数ヶ月したら、ワクチン接種で収束に向かうかもしれない。
そうしたら、面会出来て、子供や孫に看取られながら、旅立てるかも知れない。

そんな、少しの希望で、経管栄養をお願いしました。

家に帰って、ネットで色々調べるうちに、
母にとって、一番辛い選択をしたのではないかと悩みました。

鼻にチューブを刺されて、苦しそうにしている母親を想像しては、身が切り裂かれそうな思いでいます。

毎日、会いに行ってあげたい。
手を握ってあげたい。
身体をさすってあげたい。
声をかけてあげたい。
孫に会わせてあげたい。

でも、このコロナ禍の中なので、会う事が出来ないのです。

私だけではありません。

死にゆく家族に、会いたくても会えない人が、沢山いると思うのです。

今、感染者が凄く増えてきています。
東京では、緊急事態宣言が囁かれています。

みんな、自分は大丈夫と思っているんです。
感染予防をちゃんとしてれば大丈夫だと思っているんです。

ほとんどの方がマスクをしているし、至る所に消毒液がおいてあるし、でも、現実は、どうでしょう。こんなにも感染者が増えてきているんです。

医療崩壊にもなりそうな状況。

それでも、お酒を飲みに行く人。
集まる人。
会食する人。

みんな、自分は大丈夫だと思っているんです。

でも、一人一人が意識を変えないと、コロナは収束しません。

会いたい人に会えないんです。
死にゆく家族に会えないんです。

私も、母がこんな風になる前は、感染予防をしていたら大丈夫だと思っていました。

だから、屋外のイベント(マルシェ)にも、先日行きました。

でも、自分の母がこんな風になってから、コロナでなければ、こんな辛い思いをしないのに。
会いに行ってあげられるのにと、悔しくてなりません。

私は、2年前に離婚して、今は別のパートナーと愛犬と暮らしていますが、前回のお正月も、子供達とその彼氏、彼女を呼んで、ワイワイと楽しい時間を過ごしました。

少し前まで、今年(というか来年ですけど)も、そのつもりでいましたけれど、さっき、子供達にも、お正月は集まらないからと、LINEを送りました。

母がこんな状態なのに、そんな気分になれないというのもありますが、こうやって集まることをやっていると、いつまで経っても、コロナは収束しないんです。

早く、マスクが取れる生活。
会いたい人に会える生活。

リモートでなく、人と人が触れ合える生活。

それを目指すために、今、自分が何をしたらいいのか、考えましょう。

どうか、お願いしますm(_ _)m