葡萄小屋の周辺で、とある空き地に出た。そこに若い男女がベンチに腰掛けて私と王君を眺めていた。女はこの辺りでは珍しく真っ黒なチャドルに身を包んでいたのて、"チャドルでデート"いい写真になるとレンズを向けた。すると女は黒のチャドルをひるがえし、サッと傍の葡萄小屋の戸口に姿を消してしまった。わぁーデートの邪魔してしまった。私は男に謝ろうと近ずこうとしたところ、ベンチの男は物凄い形相で私を睨みつけ、大声で怒鳴りながらスックと立ち上がった。なんと雲つく大男ではないか! 私も王君も謝る余裕を失った。大体言葉も通じない。我々二人掛かりでも勝てる相手はではない。瞬間身の危険を感じ、逃げろ!三十六計逃げるが勝ちと坂道を転がる如き駆け出した。旅行者だからといっても非礼は許されないんたー。反省。