私はこのお仕事を始めるまで「シルク」がこんなに身体に良いモノだということ、知らなかったです。
「天然素材だからきっと肌に優しいよね!?」
それくらいの知識でした。
進藤先生が絹の5本指靴下をオススメになるから、きっといいんだろう……。
その程度の思いだったわけなのです。
でも、絹の5本指靴下や肌着を作り始めて、お客様から頂くメールの内容に毎回驚きました。
例えば高級絹紡糸で編み上げたニットで縫ったショーツなどを身に着けていただくことで、ひどかった月経痛が無くなったなど、多くの嬉しいご意見をいただいたのです。
それで「絹って、こんなに身体にいいんだ!!」と知った次第です。
……で、実はそこで終わっておりました。
これまでの絹の効果について、単にお客様からいただくメールなどから「すごいんだなぁ!」という知識を体験的に重ねてきたのです。
絹はセリシンとフェイブロインという成分で構成されています。
でも、実際何がこんなに作用して身体に貢献してくれているのか、わからなかったです。
多分セリシンがいいんだろう!!そう思っていただけです。
シルクの糸はざっと大きく分けて正絹・絹紡糸・ノイルシルク(エコシルク)などに分かれております。
弊社では、国産の繭から手繰りで糸を採って全部の成分を残したシルク「諏訪繭」製品も扱っています。
でも、その製品の風合いはゴワゴワしております。
(まるで浴室で使うナイロンタオルみたいな雰囲気です)
つまりセリシンを全部残していると、その糸は釣り糸のように硬いのです。
繭って、私は柔らかいと勝手に思っていました。
でも、実際の繭は硬いのです。(最初「え?!これが繭」って思いました)
セリシンという糊状の成分で固めてあるからです。
なので、諏訪繭製品はまるで繭を身に着けている感覚の製品になります。
セリシンをある程度落とさないと、ニットを編み上げることが出来ません。
絹糸の老舗にお聞きすると、糸となった時点で正絹にはセリシンが28%ほど残っていて、絹紡糸には3%ほど残っている程度らしいのです。
今回、お聞きして驚きました。
絹紡糸にも正絹にも、セリシンがもっと残っていると思っていたからです。
そこから編み上げるために精錬(洗いをかける)をして染めると、最終的に正絹で2〜3%、絹紡糸で1%ほどのセリシンしか残らないということです。
結局、どちらもあまり変わらない結果になるんですね。
そんなこと私は、しっかりお聞きするまで知らなかったです。
セリシンが、どの糸でどのくらい残っているのか?!
そして製品になるまでの糸加工などで、どれだけ無くなっていくのか?!
知らずに今まで来たのです……
ただ、精錬をセリシンフィクスですると23%以上セリシンが残るのだということも今回お聞きしました。
なので、アンゼリカのショーツを履くとすごく良いというお声もいただくのですね。
ただ彼が言うには!!
「桐生さん、セリシンは糊やから落とさないと編めないけどフィブロインは、どの糸にもほぼ全部残っているんですよ!」
「それじゃ効果の殆どは、フィブロインということでしょうか?」
「その効果云々とかと言うのは、僕らの口からは言えないんです!」
「そうですよね。私の口からも言えないです!ただ、絹紡糸で作った製品達を着用したお客様からたくさんの嬉しいお声をいただいていますから!」
結局、ではフィブロインって何?
検索するとこんなサイトが見つかりました。
そうなんですね!フィブロインも身体にいいのですね!
そう言えば、そんなお話を10年ほど前にお聞きしたことがあります。
富岡製糸場の近くにある「絹工房」さんが来てくださったときでした。
彼は「シルクはフィブロインが肌にいいんですよ!」
私はその時、フィブロインって初めて聞いたことでした。
「え!?セリシンがいいはずなのに……変なことを言うヒトやなぁ」
そう思ったことを覚えています。
今朝、絹の老舗の「絹の匠」と呼ばれている方にお聞きしたことと10年前の話が合致しました。
またエコシルクという名前で使っている「絹紬糸(ノイルシルク)」なども絹の落ち綿を紡績して作った糸ですが、シルクの効果を感じることが出来る製品です。
落ち綿なのに、しっかりスベスベになることを思えば、やはりフィブロインが良いというのは間違っていないのかも知れないですね。
世の中には、色々な情報が飛び交っています。
また、私の情報も、その1つでしか無いのです……。
私は今まで、体験を積み重ねていただけで、実際の科学的根拠というかエビデンス的なことは何も知らずに来たということだけは確かです。
すごくキレイで最終的に薬品処理したシルクについては、すべすべ感はありますが健康に貢献しないということも体験的に知っています。
シルクの効果という観点において、世界的にまだ検証も始まったばかりでもあります!!
これから、もっと学んでいこうと思っています。
では、いつもお読みくださってありがとうございます。
追伸:
ところで、こんなブログを発見してしまいました。
mikiさん、赤ちゃんも、もう大きくなられたでしょうね。
ありがとうございます。
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