「私、主人と別れたいんですけど
どうやって別れたらいいですか」
繭子さんは、
来られるなり、
こう切り出された。
繭子さんと
その時初対面の私は聞いた
「どうしてご主人と
別れたいんですか」
「主人が嫌なんです。
もう我慢できないんです。」
でも繭子さんの
ツヤツヤした肌
シックな服には似合わない、
派手目な化粧から、
長年の私の経験から、
ピーンと来た
「失礼ですけど好きな人、
いらっしゃいませんか」
どう見ても
夫のことで
疲れ切った主婦の顔に
見えないのだ。
繭子さんは驚いた顔で
私を見た
「私に嘘をつかれると、
話はややこしくなりますし、
ちゃんとしたアドバイスが
出来なくなります
勿論、私も仕事なので、
秘密は厳守するので、
その心配は大丈夫ですよ。」
私は優しくそう言った
それから繭子さんは、
今までのいきさつを
観念したように
話し出した。
繭子さんは最初、
自分の不倫を話すと
自分にとって不利だと
考えていたようだ。
でもそれは、
今まで誰にも
言えなかっただけに、
話し出すと
せきを切ったように
止まらなかった
繭子さんは、
この不利な状況から、
上手く夫と別れられるのか
繭子さんの思惑通り
夫をだまして、
純太郎君と
上手く結婚
出来るのか
つづく
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