舞台 赤堀雅秋プロデュース ケダモノ 公式HP
(作・演出)赤堀雅秋
(出演)大森南朋 門脇麦 荒川良々 あめくみちこ 清水優 新井郁 赤堀雅秋 田中哲司
5月22日 大阪 サンケイホールブリーゼ
神奈川にある田舎町で寂れたリサイクルショップを経営する手島(大森)は、自称・映画プロデューサーのマルセル小林(田中)とつるむ日々を送っている。従業員は終始ふてぶてしい態度の出口(荒川)と、やる気はあるが空回りしてばかりの木村(清水)の二人。彼らの楽しみといえば、夜な夜な飲みに出て、行きつけのキャバクラでマイカ(門脇)と美由紀(新井)らと戯れることくらい。そんなある日、「父が死んだので不用品を引き取って欲しい」という依頼が。手島たちは依頼主である節子(あめく)の家と蔵を物色しているうちに、やがて“あるもの”を見つける。そして近くの山からは銃声が。
赤堀さん、南朋さん、哲司さんのユニット第3弾です。
「ケダモノ」って凄いタイトル。
赤堀さんがコロナ禍の事は無視出来ないから今を書くって仰ってて、
まさに『今』 でしたよ。
悲しみやら、苛立ちやら、情けなさやら
鬱積したものを爆発させ、暴走した衝撃度は半端なかったです。
でも爽快な気持ちにもなりました。
今までは、これと言って何も起こらない事、日常を描いていた赤堀さんですが、これはラストに凄い事が起こってしまいました。
大森南朋さん演じる手島のラスト浮かび上がった優しさにホロリ。
麦さん演じるマイカの今を生き抜く姿が輝いていました。
良々さんが今回は1番クズな人でしたね。あめくさんに言葉とか感情とかぶつけてしまって。
それがラストの凄い事のきっかけになるんです。二人のシーンは1番緊張感ありました。
哲司さんは、つかみどころがないというか最後までミステリアスな。
大森南朋さん&門脇麦さん&田中哲司さんのダンスがとっても素敵でした。
照明が暗めなのが雰囲気良かったです。
私が観に行った日は大千秋楽でした。
終演後挨拶。
凄い事になったラストなのに赤堀さんが満面の笑みで登場って
哲司さんシンプルに「ありがとうございました」
南朋さん「煙草を沢山吸ってすみません」
赤堀さん「こんな世の中ですが生きて下さい」
今回も刺激的な舞台でした。