映画 ビジランテ の応援団特別試写会と入江監督トークショーに参加してきました。
公開前なので、ネタバレなしの感想を。
今まで観た入江監督作品とはかなり違った趣で正直かなり驚きました。衝撃でした。
父の死をきっかけに再会した三兄弟。これでもかこれでもかと押し寄せる負の連鎖。もがけばもがくほど闇に嵌まっていく三人。
これ、観ていいの?観てはいけないものを観たような感じ。
ビリビリきました。観た後かなり引きずります。
ノワールな男達を堪能しました。
公開後の反応が楽しみな映画です。
上映後、入江監督のトークショーがありました。
クラウドファンディングで映画を作る事に対して、最終的に誰に責任がいくのががよく分からないから、以前は違和感あったそうです。
でも「この世界の片隅に」がクラウドファンディングで大ヒットし、エンドロールで協力した人々の名前がズラッと出たのを見て、映画がこれだけの人々の力で出来ているって事がとてもいいなと思い、今回受けたそうです。
映画のエンドロールに自分の名前があったのを見つけて、嬉しくてちょっと泣きそうになりました。
三郎役の桐谷健太さん。
役柄的に抑えた演技を心掛けてくれていました。お芝居する度に確認してくれて細かく演じてくれました。
夜に川に入るシーンでは、撮影が1月で5分も入っていると凍りそうな過酷な中、辛いそぶりを見せずに頑張ってくれたそうです。これが主演俳優なんだな~と思ったそうです。
二郎役の鈴木浩介さん。
映画出演は今まであまりないそうです(意外)
お芝居をちゃんと事前に作ってきてくれていました。
撮影の合間も、奥さん役の篠田麻里子さんと子供役の子役さんと、一緒にいて、家族の雰囲気を出すように徹してくれていました。
最後のパーティーでの演説シーンは泣けます。
一郎役の大森南朋さん。
映画祭や居酒屋でよく会っていて、ずっと一緒に映画の仕事がしたいなと思っていました。
3人の中で一番フリーな感じ。現場ではニュートラル。
映画の中で、一郎の事情はあまり説明していないけれど、佇まいやちょっとした仕草で分かるように演じてくれていたのは流石だなと思いました。
今までに観た事のない大森南朋が観れると自負していると仰ってました。
これは確かにそうです。沢山観れますよ。
そしてエロい。
一郎は謎なんです。観る度に印象変るかも?
ストーリーはダークですが、撮影の合間は皆さん和気藹々で過ごされていたそうですよ。
監督と桐谷さんとデリヘル店員役・少路勇介さんが同い年だそうで、それを聞いてちょっと驚き。監督貫禄あるな~
映画はR+15指定となっていて、暴力やらエロスやら・・・ですが、
出来るだけ沢山の方々に観てもらいたいな~と思います。
皆さんの迫真、ギリギリのお芝居を観てもらえるようにこれからも協力していきたいと思います。