映画 港に灯がともる 公式HP
(監督)安達もじり
(出演)富田望生 伊藤万理華 青木柚 山之内すず 中川わさ美 MCNAM 田村健太郎 土村芳 渡辺真起子 山中崇 麻生祐未 甲本雅裕
在日コリアンの家庭に生まれ、かつて神戸市長田区に暮らしていた灯(富田)。灯は自分の出生に関する自覚は薄く、阪神・淡路大震災の翌月に生まれたこともあって、父(甲本)や母(麻生)から家族の歴史や震災当時の話を聞かされても実感が持てずにいた。震災で仕事を失った父は家族との衝突が絶えない。そんな中、姉・美悠(伊藤)の日本への帰化をめぐって家族の仲が揺らいだことをきっかけに、灯はずっと抱えていた孤独と苛立ちを募らせ、精神的に病んでしまう。
阪神・淡路大震災から30年。街と人の心の復興。
監督は朝ドラで数々の名作(カーネーション、まんぷく、カムカムエヴリバディ等)を作られてきた安達もじりさん。
全編とても辛かったです。でも観て良かったと思いました。
思い惑う時に声をあげ、声が出なくなっても灯は進むし、繋がろうとしてる。
これが生きる力なんだなあっと感じます。
人それぞれ抱えこんでいるものは違うし、同じ状況でも感じることは違うから、よく寄り添うって言うけど実際中々難しいです。
灯が通う病院の医師の「一緒に考えよう」の言葉に癒され、
灯が再就職した会社の社長の「生きとったら色々あるもんなあ」心が揺れたり。
父の家のシーン、帰化の話をしたシーン、凄かった。
灯の息づかいだけのシーン。2分位だったかな。映画であのようなシーンを観たの初めてでした。
見ていて苦しかったけど彼女と同じように深呼吸したら楽になったなあ。
ラストの富田望生さんの表情と歌声に不安げな中にも暖かさがとても感じられました。
素晴らしかったです。