勢いに任せコンビニで買った例の雑誌は自宅に置いてきた
定時ギリギリに出社し、自分の部署に入るないなや
最も会いたくない秘書課の女に遭遇した
朝から耳障りな甲高い声と香水の臭いが鼻につく
怪訝な雰囲気を醸し出し素通りしたつもりが、わざわざ向こうから近寄ってきた
大野さ〜ん
おはようございますぅ
彼女に振られた俺を面白がっているのか⁈それとも誘っているつもりなのか?
最近よく合いますね!
昨日もエレベーターで会ったばかりじゃないですかー
なんか嬉しいな♡
用は無さそうだし、どうせこの部署の男達を漁りに来たんだろうと無視をしていると
知ってるんですよ
退職された〇〇さんと付き合っていた事
専務と取り合って大野さん負けたんですよね⁈
大丈夫でした〜?
小声で話しかけてきた
良かったら今度食事でもご一緒しません?
慰めてあげましょうかー?
え?
いやいい
他当たってくれないか
えー?私大野さんと一緒に行きたいですぅ〜
いくら綺麗でもスタイルが良くて身体のラインを強調された服を着てようとこの女に興味はない
これ見よがしに強調された胸元を見ると吐き気すら湧いて来る
しつこく言い寄ってくる秘書課の女にちょっとした悪戯心が沸き、耳元で囁いてやった
悪いが全く欲情しないよ笑
彼女は逃げる様に部屋から出て行った
不躾なセリフを吐かれどんな顔してたんだろうな⁈
それよりも例のgayマガジンはまだビニールをかぶったまま、もちろんDVDも開けてはいない
別にアダルトビデオなんて若造じゃあるまいし、そこまで興味はない
いや、男同士は別だ
この前も勢いで雑誌を買ってしまったくらいだから
どんなものかは興味ある
観る勇気がないだけ
あの人懐っこい二宮の出演作と思うと余計に観られずにいた
続きます。