シルクの裏側
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彼女の実家

絹ちゃんの実家は 蚕(かいこ)だらけだった。

蚕の養殖をしておじいちゃんが絹糸を売っていた。

3姉妹の三女。

僕が初めて出会ったのは、絹ちゃんが6歳の時。僕らの母親同士、明大からの親友。

絹の第一印象は`幽霊´。今、表現するなら貞子だな。
でもすげぇ可愛かった。
髪の毛から覗いた顔が、アイドルみたいだって思った。

蚕の養殖場に案内されてる時に、僕に蚕を見せてくれた。 手の平に一匹乗っけて。
僕の顔は、一切見てくれなかったけど。

後から、あの日の事を聞いたら
「おばあちゃんに、男の子と仲良くするなって、ずっと言われてたから…」
と言っていた。


あんなに純粋だったのに


なんで不倫なんかしてんだよ!
オヤジとばっか付き合って、お前は何に成りたいんだ?!
「私、若い人は嫌い…」

って…絹ちゃんだって若いじゃんか。


いい加減気付けよ。
超かわいいのに、妖怪みたいなオーラ出して。 だからオヤジが金匂わせて寄って来るんだよ。

「お蚕みたいで可愛いの、今の彼氏のアレ。白くて綺麗なのが出るから」

今の彼氏は子供もいるんだぞ。その彼の妻はそのキレイなアレを一生懸命 自分のお腹で育てたんだ!

いい加減目を冷ましてくれ。

出張に着いていくなよ。いい女が出張先で娼婦にならないでくれ。

妖怪女と呼ばれた女

絹ちゃん(仮名)の事を想うと僕は辛い。

今彼女は、「いいの、いいの。」
とか言って、30後半の金持ちと不倫している。

僕が「blogに絹ちゃんの事書くよ」
と言ったら、優しい笑みを浮かべて「嬉しい」なんて言いやがった。

だから書く。彼女の小さい頃の事も、彼女がどんな経験をして来たのかも。

了解はもらったぞ。

仮名ならいいって。


妖怪と言われた女の裏側を
僕の観てきた視点で。