先日仕事をしていると、オフィスマネージャーが私のオフィスにひょこっと顔をだして、「警報の音を聞くとあの日を思い出すんだよね」って言いました
わけがわからずはい?と聞くと、「僕はまだ数週間前のミサイルの誤報から精神的に立ち直れなくって、このサイレンを聞くとちょっとパニックを起こしそうなんだよ」って
そういえば月に一度テストで行われていると津波警報が鳴っている
えぇ、まだあのことを引きずっているの?とびっくり( ゚Д゚)
実は彼がほかの同僚に興奮気味であの日のことを話しているのをオーバーリアクションしすぎじゃない?なんて思いながら一部始終聞いてはいたのですが、いつもはみんなのお父さんのような存在で、優しくて頼りになる人なのに、簡単にパニックに陥る性格らしく、意外な正反対の一面を知ってすごくびっくりしました
でもついついあの日はどうしていたの?なんて聞いてしました
そしたら「実は僕の携帯にはミサイルの警告が届かなっかったんだけど、別れた奥さんが電話してくれて初めて知ったんだよ」って言いました
ん?それは前の時に言っていなかったな
それに別れた奥さんってやっぱり離婚していたんだ
彼はいつも「My wife(妻)」と呼んでいたのでてっきり結婚しているもんだと思っていたのですが、ある時離婚がどうたらこうたらと言っていたのでどっちなんだろう?とずっと思っていたのですが、初めて「Ex-wife(前妻)」って言葉を聞いてやっぱり離婚していたんだと思いました
別れた奥さんが電話してきてくれてミサイルが数分後にハワイに到着するって知ったんだけど、パニックになりつつも安全だと思われる非常階段に移動して一人でどうしようと考えていたら下から声が聞こえてきたと
それで一人よりはみんなと一緒にいた方がいいと思って下に行ったらちょっと落ち着いたので、やっとメインランドにいる娘さんとお兄さんに電話したそうです
でもその頃にはだいぶん時間が経っていることに気が付き、しばらくしたら誤報だという連絡が自分の携帯にも入ったそうです
その誤報を送った人はすでに辞めさせられているそうなのですが、その人は以前から問題があったのになんでもっと早くに辞めさせなかったのかとか、メインランドの人たちはハワイの人たちより誤報であることを知っていたとか、もうどんどん興奮状態で話しながら私の席の近くまで来たのですが、その時に私の後ろの引き出しがまたスーッと開いたのです
何度かブログには書いていますが、私の後ろにある引き出しがしょっちゅう開きます
床が斜めっているからというのもあるのですが、私はたまにあの世の人からのサインだと思っています
最近はあまりにもひっきりなしに引き出しが開くので、荷物を入れずに使わないようにし、テープでしっかり止めていたにも関わらず開いてしまったので、ああ、あなたもなのねと心の中で思いました
でもさすがに私も最近はもう誰が何と言いに来ているんだ~?とオロオロすることがなくなり、ヒントがちゃんとわかるようになってきた
彼は大事なことに気が付いていない
とっくの前に終わったことだし、それも誤報だったの未だにワーワーとあの時のパニくった自分に気を取られてしまっているけど、別れた奥さんが誰よりも先に彼に電話してきた意味に気が付いていない
元奥さんがメインランドにいる自分の娘よりも先に彼に電話してきたのは、誰よりも彼のことを知っているからこそ心配してすぐに電話してきてくれたのではないでしょうか?
確かにいろいろあって残念ながら離婚したんだろうし、長いこと奥さんと別れたことが認められなかったと思う
夫婦としてはもううまくいかないのかも知れないけど、夫婦を超えた愛情が元奥さんにはあるのではないでしょうか?
自分のことを一番に心配してくれる人がいるってすごく幸せなことですよね
悲劇のヒロインになって自分のことしか見えていないけど、違うところに目を向けてみたら自分がどれだけ幸せか気づくのにね
でも気が付くかどうかは彼しだいだから、だまって聞くことに徹しました