新受験制度と新たなたくらみ | サイレントルーツの実

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淡路島移住生活・母子疎開支援

この間、わが子の中学校で新受験制度を聞いてきました。
教育現場は混乱の極み。
まぁ、まだ新制度一期生ではなく、2期生

だから今年の動向を見ればいいのだけれど。
今年受験の子はかわいそう

だ。

なんじゃこりゃ~
全くわからんぞ。
文科省は何をやっとるのか。
というのが正直なところ。

つまりは勉強したければ私学へ行けと。
国はバックUPしたくないと。...
いう感もしないでもない。
(要するに金のないやつは知らんということだなと感じた。)

余りの複雑な受験制度に過呼吸になって倒れたお母さんもいたぞ。

でも大丈夫!今の日本の教育ではまず優秀な人材は育たちませんから。
学校卒業しても使いもんにならん若者が仰山いるではないですか。

今の日本に、世界に通用する学校がどれくらいあるだろうか?


新制度は複数受験制度に。
で、中学校の内心が幅を利かせるようになった。

持ち点500点で、内心が250点(三年次の成績だけ、という名目だけど1年から3年までの成績がすべて高校に行く)、受験の点数が250点。
普通科は第一志望追加点25点。
第2志望まで受験できる。
(なので実地で190点取っていようと、第一志望でなければ25点の加算がないので、合格ラインが200点の場合、第一志望にしていなければ落ちます。第一志望にしていれば受かります)

が、実業系は一高のみ受験できる。

おまけに学区域撤廃。
(と言っても日本全国受験できるわけではない。受験できる範囲が広がったというだけ)

わけわかりません。

この日は授業参観もあって。
。。。。。授業面白くないね。。。。(先生にもよるとは思いますが)

私も教職持ってるし、親族一同教員なので教員の世界はわかってるけど、文科省の指導要綱がさらにくだらなくなってきている感が。

先生も大変だ、と感じました。


私が授業したほうがまだましなんじゃないだろうか。。。文科省の縛りもないし。
私、寺子屋でも開こうかしら。
一人では難しいから専門家の人材集めて。

私は以前から日本の教育には危機感を持っていたのですが、さらにその危機感が募りました。
教育、というとたいそうなことのようですが、そうではなく。
おばあちゃんたちが持っていた生活の智慧です。

その中でも女の子の教育、出産・育児にかかわる智恵は壊滅的。
ここは国、というか民族(じつは日本は多国籍民族です。何をもって民族とするか、日本の大地に3代以上住んでいる者=民族ととらえています)の根本です。

それを伝えたい。おそらくその知恵を継ぐのは私たちの世代が最後のチャンス。
その知恵を持っている世代、80,90代の方がどんどん亡くなっています。
ここで継がなければ永遠に失われてしまうでしょう。

私はそれがしたい。
それを次の世代に伝えたい。


そして。
偏差値が3年で20ぐらい、いや30伸びる子もいます。何を隠そう自分がそうでした。

中学の勉強はばかばかしくて勉強しませんでした。

というのも私は小学生時代はいじめにあっていたため、遊んでくれる同年齢の友達がいなかったので(その割には近所の年下の子らがくっついてくるので一緒に悪さをしていた。)勉強ぐらいしかすることがなく、そのためかなり成績のいい子で。
その遺産で授業が何してるかわかっちゃってたからでした。


そのかわり古文で雨月物語とか読んでたし、漫画のスライド上映とその声優の真似事に燃えて。
そのほかにも燃えていたことがたくさんあったので中学時代はとても面白いものでした。
ちなみにその時の経験が今につながっています。


3年になって受験というものがあったんだと気がつき、夏休みを超えて本気になりました。
で、偏差値30近く伸びました。

中学の先生方、親は驚いていました。

こういうパターンもあるので、なんなのよ、この受験制度って感じです。子供の可能性つぶすよね。

これ、とてもきな臭いです。
まるで兵士を育てている教育のようです。

公立に行く子は賢くなってもらっちゃ困ると。そして私学にも階級があると。
下っ端は上司に逆らうようになっちゃ困るからね。ただいうことを聞く羊であればいいと。
うがった見方ですが、隠れた意図があるように思えてしまいます。

その意味で言うならば、ある意味その意図は成功してるわけです、今。

この道はいつか日本が来た道。
長くなるので書きませんが、今日本はとてもきな臭いです。
第1、2次世界大戦の開戦前そっくりになってきています。
とても危機感を感じます。

何もしなかったらそのままです。
何をするか、各自できることを。

といっても目立った行動ではなく、したたかに。地道に。

何事でもそうですが、あきらめたらそれまでです。

子どもたちの輝く瞳の前に、私は立っていたいのです。