明け方の
白く霞んだ空を遠くに眺め
少し湿った冷たい空気に触れると
心の奥に潜む何かがざわつきはじめ
どうしようもなく
不安な想いに駆られ
胸が締め付けられてくるのです。
薄暗い白く曇った日は
重圧に押し潰されてしまいそうになるのを
必死に堪えながら
素知らぬ顔で やり過ごしているのです。
青く
草木が芽吹く薫りが漂いはじめると
何だか とっも せつなくて…
オレンジの夕陽が
白く滲むのを見つめながら
黄昏時に
独り 泣き崩れるのです。
夕闇に
朧気な月が
寂しさを連れて来ると
花を散らす
春の夜風に
巻かれ
幼い頃の記憶を辿り
懐かしい面影に揺られながら
少しの時間…
まどろみの中を 独り 彷徨うのです…。
春愁秋思
今 あなたは
どんな想いを抱えて
この時代を過ごしていますか…?