![☆・゚+夜空を流れる夜想録+゚・☆-DCF00704.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130320/13/silentnight7531/a6/6b/j/t02200391_0480085412465199865.jpg?caw=800)
花曇りの昼下がり…
どんよりとした春霞の蒼空。
春 まだ 浅い 不安定な三月の
湿度を含んだ 湿った南風が
強く吹き抜けて行くたびに
心の奥深くに綴じ込んだ
想いの湖が
静かに波立ち ざわつくのは
新しい季節へ移り変わることへの
不安な想いからなのか…?
それとも
行く先の不透明な 未来への
ささやかな 抵抗なのか…?
![☆・゚+夜空を流れる夜想録+゚・☆-DCF00833.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130320/13/silentnight7531/c8/eb/j/t02200391_0480085412465196312.jpg?caw=800)
霞懸かった 春の夕暮れが
訳もなく せつなく感じるのは
野に咲く
ありふれた草花の薫りと
あなたの吹く
ハーモニカの音色が
不意に
忘れかけた 哀しみを 連れてくるから…。
![☆・゚+夜空を流れる夜想録+゚・☆-DCF00831.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130318/22/silentnight7531/c8/e2/j/t02200391_0480085412463283353.jpg?caw=800)
夕陽の後を追いかけるように
西の空に傾く しっとりと 美しく輝く 三日月が
やがて 雲に隠れると
深夜から
霧雨が降り出し
明け方まで
静かに 静かに
降り続いた。
春の長雨が
愁いの色を帯び、
雨に煙った街を
優しく 包んでいた。