市川児童相談所を視察 | 折本たつのり千葉県政報告(浦安市)

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千葉県議会議員、折本龍則による政治活動報告
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昨日は #市川児童相談所を視察しました。県議会でも複数の議員が一般質問で取り上げておられました。所長さんから詳しくお話しを伺いました。市川児童相談所は浦安と市川、鎌ヶ谷、船橋市を管轄しています。虐待や障害児、不登校等の相談に対応し現在定員28名に対し46名の児童を保護しています。

昨年度の相談件数は 2457件で、身体的虐待が656、ネグレクト530、心理的虐待1227、性的虐待44となっています。5年程前に2000件を超え急増傾向にあるとの事です。その要因は虐待への関心度が高まり察知されやすくなった他、核家族化による育児ストレスの増加もあるとの事でした。

なお、46名の在所者の内、浦安の児童は5人程度との事です。年齢は幼児から高校生にわたり、在所期間は短いと1週間以内で長いと1年以上いる場合もあるそうです。その間は自由に外出する事も出来ないので子供たちには相当のストレスだろうなと思いました。プライバシー上の理由で写真は控えましたが、保護所の内部も見学し子供達の生活の様子も見させて頂きました。

また人手不足が指摘されている職員についても、彼らの多くが児童福祉司や心理士などの専門職からなり、在所3年未満の職員が7割に上っています。長時間の過酷な労働環境に加え、待遇面や県内での異動を敬遠し他都県に流れている実情がある様です。
所長さんのお話しでは、虐待が起きてからの対応ではなく産後ケアなどの段階で予兆を察知し予防に努める事が大事との事でした。行政機能の強化は必要ですが、より根本的には家族や地域社会における共助を公助が如何に支えるかという視点が重要と感じました。ありがとうございました。