長野という土地と麻雀 | 静かなるデジタリアンのブログ

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日本プロ麻雀協会所属 田幸浩のブログ

麻雀・株主優待・家庭菜園・育児・・・その他もろもろ現在生活の中心になっていることを気まぐれに書き綴っていきます

いまさらではあるが、私は長野からリーグ戦の度に上京している。

 

私は大学在学時に協会の門を叩いた。

大学は理工学部。そこでは「航空宇宙工学」を専攻していた。

もともと「航空」や「宇宙」に興味があったわけではない。

 

高校までこれといって将来やりたいことが見つからなかった私は、ツブシが効くとの浅はかな理由で理系に進んだだけだ。

「航空宇宙」という響きに惹かれたのもあったのだろう。

「プロ」という響きに惹かれて日本プロ麻雀協会に興味を持ち、協会の試験を受けてみた。というのも少なからずあった。

 

そんな動機で入った大学も、4年自分なりに真面目に通い、100単位over取得も「先」が見えずにDropOut。

協会に籍を残したまま実家がある長野へと帰ることを決断。

地元長野からリーグ戦へと参戦するのも15年以上になるだろうか。

 

 

例えば長野の隣県、新潟県出身の有名麻雀プロは比較的多いことで通っている。

我らが協会代表 五十嵐毅代表 堀慎吾さん 魚谷侑未さん 滝沢和典さん 金子正輝さん などが代表格か。

 

では長野県出身はと言えば。

Mリーガーで言えば 松本市出身の内川幸太郎さん 茅野市出身の日向藍子さん

がそのようだ。

お二方とも面識はない。

NET越し映像越しに人柄の良さ、親しみやすさが伝わってくる。

いつか何かのきっかけでご挨拶でも出来ないかな と勝手に思っている。

この文を書きながら知ったのだが最高位を獲った 竹内元太さん も長野県出身の様だ。

こちらもまた面識なし。

 

長野では他に最高位戦プロ麻雀協会の清水昭さんがいらっしゃる。

この方は古参で現在は最高位戦の名誉顧問?となられている。

清水 昭 – 最高位戦日本プロ麻雀協会 (saikouisen.com)

長野市内で「チェック」という雀荘を長年経営されており、私も清水さんにはお世話になっている。

地方在住の麻雀プロという意味では、麻雀発展の為のお店の経営、麻雀教室、などなど真の麻雀プロとしての活動をされているのではないか。

 

私はというと・・・

長野に戻ってきて15年以上。協会員としての活動は、例えば休日などにカルチャーセンターなどで麻雀教室等をやってみようか、健康麻雀を出来る雀荘をやってみようかと考えたことはあれど、結局行動に移すことへと至らず、仕事帰りに場末へと通うという楽な道を選んだ。

結局プロとしての地元での活動は皆無と言って良いかもしれない。

受け身の私は心のどこかで、長野でも競技麻雀に興味がある=プロ団体に所属して共に活動をしてくれる同志を待っていたのかもしれない。

私が言うことは憚られるかもしれないが、なかなか地方で生活をしながらプロ活動をするというのは難しいものだとも思う。

団体によっては関西支部、東北支部、中部支部などがあり、羨ましくも思う反面自らが動かなければ何も変わりもしないものだと自分に失望している節もある。

 

 

長野=田舎と思われるだろうか

私の住まい近くで案内出来る代表は 善光寺 地獄谷野猿公苑 戸隠 などなどある

これを見て下さっていて長野旅行を計画の方がいれば、気軽に連絡いただければ接待をさせていただこう。

「おもてなし」は私の得意分野だ。

 

 

以前リーグ戦の会場にて、超?人気女流プロ豊後葵さんとの会話を思い出す。

「田幸さん長野から通ってるんですよね。長野って山と畑しかないんですよね。」

「長野で何してるんですか?野良仕事ですか?」

 

「んな事あるか!言うほど田舎じゃないわ!」

とツッコんだかどうかは記憶にないが、所詮長野の見方はそんな感じなのかもしれない。

 

余談だが、「麻雀遊戯王」「豊後無双」で有名な豊後さん。

豊後さんがプロを目指したきっかけは私とのことだ。

MJで私と対戦して

「こんな世界があるんだ、かっこいい」

と協会に入ってきたらしい。

真偽はご本人まで。

 

 

長野から東京まで新幹線で1時間40分。片道約8,000円。正直痛い。

11時開始の対局に合わせて、家を出るのは遅くとも7時で間に合う。

今更ながら便利な時代になったものだ。

長野に戻りたての頃は高速バスで参戦していた。

バスの場合は所要時間は3時間半。身体への負担も大きい。片道約4,000円。

時間は半分だがお金は倍。時間かお金どちらを取るのかという感じだ。

 

高速バスで通うため朝4:30に起床。

お昼前11時に対局開始。半荘4回。

早く進んだ日には15:30過ぎには対局終了。対局時間4時間少し。

これで例えば自分の信じた麻雀を裏切り、ひどい麻雀を打ち、100負けて、5,6時間かけて帰路につくという経験を何度もしてきた。

何度、自己嫌悪に陥って発狂寸前にまで追い込まれたことか。

 

 

長野から通うのは大変だ、と大変だアピールをするつもりなど毛頭ない。

地方からの参戦という意味では私はまだ恵まれているのかもしれない。

関西からも多くの参戦者はいる。

 

リーグ戦ではなくとも、協会古参、日向杏介さんは大会等の為はるばる宮崎から上京しているようだ。

 

他、協会では坪川義昭さん。

彼も入りたての頃は北海道から飛行機に乗ってリーグ戦に参戦していた。

半荘4回の為に北海道から飛行機に乗って!

恐れ入る。

「情熱」がなければ考えるのも嫌になる。

 

他にも私が存じない、遠方・地方からのリーグ戦参戦者がたくさんいるだろう。

地方からリーグ戦に参戦出来るということは、本当に有難いことであるし、様々な人たちや環境・境遇に感謝をしている。