AM 3:40
私は、お水の仕事をしている。
バセドウ病と、掌蹠膿疱症という病気と
付き合いながら生きている。
私には、婚約者がいた。
それは、もう、半年前の話し。
遠距離恋愛で、2年半付き合った。
私は人生で初めて、本当に
人を愛したのだと思う。。。
きっと、他人からしたら
何処にでもある、恋だろう。
でも、私には
もう、2度とないかも知れない
恋の話し。
彼にこっ酷く振られてから
私の身体と心は、
まるで、枯れてしまった様に、、、
まともに機能しなくなった。
ここには、そんな日々の想いを綴る。。。
私は今、自分の1番なりたくなかった女に
自分が、なってしまっていると感じる。
きっと、負け組なんだろう。。と
私が、一番欲しいもの。。
「自分の作った家族」
けれど、それが何故か1番難しく
叶わない。
彼を失った今の私には
そんな夢も、灰になってしまったけれど。
彼に別れを告げられた、あの日。
お盆休みも、終わりごろの
8月16日。
泣きながら、死に場所を探して歩いた。
必死で引き止める母を振り切って。
悲しみ、悔しさ、絶望だけが
私を包んでいた。
明後日から、当たり前に日々が
仕事が始まる。
彼のいないまま
残酷に来る明日を、生きたくない。
生きられない。
なるべく、人の迷惑にならない場所を探した。
たどり着いた場所で
私は、持って来たストールを
自分に巻くために、柵に硬く結んだ。
柵の側に座り込み
最期に、見る事になるだろう。
夜空を見上げながら
音楽とタバコと缶コーヒー
私が、大好きな物ばかりだ。
揺れる水面を眺めながら。
深く、味わった。
そして、私は柵を乗り越えた。
ストールとタオルを首に巻く、落ちる為に。
硬く結んだタオルは、少し苦しくて。
きっと、全体重を掛けた時
逃げようが無い事は、容易に想像ついた。
目を瞑り、前に乗り出したけれど
躊躇した。
その時、1度だけ、姿ない何かに
心の中で語り、問い掛けた。
ごめんね。
きっと、自分勝手だよね。
本当は、こんな終わり方
良くないのも、解ってる。
私が望んだ終わり方とも違ってる。
けど、もうどうして良いのかわからない。
ただ、別れを受け入れても
明日を生きる事が辛い。
ただ、恨みぢゃなく
彼を愛したまま
この命を終える。
私の自分勝手な意志。。。
けれど、もし
私が、まだ生きて出逢うべき人や
やるべき事があるとしたなら
私が、此処で何を選んでも
生かされたりするのかな?
なんて、それも都合いいよね。。。
そして、もう一度目を瞑り
今度こそと、覚悟を決めた。
ありがとう。
ごめんね。
出逢えて嬉しかった。
愛してるよ。
ばいばい。。。
そして、手に力を入れて
座ってるお尻を浮かせ
前のめりになった
瞬間
だった。
なにしよるん?
その声に、ハッと振り返った。
すると、そのに私を覗き込む人がいた。
私は
死なせて下さい。
と言うと
その人は
死んじゃダメだよ!
生きてたら、きっと良いことあるから!
無責任な言葉だと思った。
その人は、柵を乗り越え
私の隣に座り
話を聞かせて?
と言った。
そう言われた瞬間
なぜか、涙が溢れた。
見知らぬその人に
彼の事を話し
彼を想い死にたいと言ったところで
心が楽になる訳では無かった。
けれど
必死に、こんな私を引き止めたこの人の前で
私の死なんかを見せるのは
この人が可哀想だな。。
そう思い、諦めた。。。
その人は、私を1人にしない為に
もう、大丈夫だから
遅いし、無理せず帰っていいよ?
と言っても、帰らず話し続けた。
そして、しらじらと空が明るくなり始めた頃。
1つだけ、気になった事があった。
ねね?質問していい?
ん?何?
誕生日いつ?
んと、7月19日よ。
え、、、ホントに?
私は、とても驚いた。。。
それは、私の誕生日と同じだったから。。
その人は、免許証も見せてくれた。
死のうとした日に
助けられた人が
自分と同じ誕生日だなんて。
偶然なのに
出来すぎてて
まるで、物語の様な出来事だと。
2人が驚いた。
私は、きっと
生かされた、、、のだと思った。。
その理由は、分からない。
いつか、あの時、
死ななかった事を 後悔する日が来るのか。
やっぱり、生きていて良かったと
思える日が来るのかも
その答えは、今じゃなくて
この先を、生きてみなければ
分からなくて。
その答えが知りたくて
私は、今、生きている。。。
私を、寸前で引き止めたその人は、
私に名刺をくれて
今でもたまに電話で話す人。
ただ、私の悲しみがそれで癒えた訳はなく
今も、日々、この悲しみを
持て余している。
でも、彼には
心から幸せになって欲しいと思ってる。
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