4月23日、19時開演、東京芸術劇場大ホールの神奈川フィルとよみぃ氏のコンサートに行ってきました。


今回は文化庁の子供芸術鑑賞支援事業に採択されたとのこと、お安くお子さんたちも入れるとお知らせが来ていました。


小2女子の孫はよみぃさんのピアノ聴きたいって言ってたけど、平日だし、夜だしママにダメと言われて泣く泣くあきらめました。


会場はマダム層がかなりを占めていましたが、若い男性、私よりは高齢の紳士なども多かったです。

私のお隣は中年の男性がお一人でいらしてましたよ。クラシックファンらしい。

1、2階はほぼ満席、3階は見えなかったので不明です。



池袋の東京芸術劇場は初めて行ったのですが、とても立派な建物。

池袋駅の地下街からうねうねと歩いて到着。



先日、神奈フィルさんからコンサートマナーについて注意喚起のお知らせがありました。


https://x.com/kanagawaphil/status/1781939878605078642?s=46&t=oohbozg5ZAC_rGoLB0AAXw


写真はステージに団員がいない時、配慮して撮るのはOKだそうです。

とりあえず休憩中にステージの写真を一枚。

下の写真は後半の舞台準備ができたところ。



ピアノはスタィンウェイでした。

いつもA席の私ですが、今回は奮発してS席。

2階の真正面最前列という良席。

オーケストラ聴くならここら辺がいいなぁ。


この大ホールは扇型で座席からは全体がとても良く見えます。キャパは2000弱。

存在感のあるパイプオルガンは近代的なデザインです。

このパイプオルガン、オルガンケースが回転式で2種類あり、今回見えたモダンなデザインのオルガンケースと伝統的なケースがあり、モダンな方は自由な発想で作られたそうです。

今回は自由な方ね、なるほど。



前半は神奈フィルさんの〈究極のクラシック音楽名曲選〉指揮は高井優希さん。


聴き馴染みのある曲ばかりです。

トランペットの華やかなファンファーレで始まった「騎兵隊」序曲

「くるみ割り人形」の花のワルツはバレエの舞台が目に浮かびます(と言ってもテレビで観ただけ)


生誕200年のスメタナの代表作「わが祖国」よりモルダウ。

昨年後半くらいからあちこちで演奏されています。

札響も今年2月に演っているし、8月には「わが祖国」全曲を下野竜也さんの指揮で全曲やります。

行きたいなぁ、でも行けないなぁと思っていたところ、神奈フィルさんで聴けて良かった。

チェロがずっと支えている音が美しい。


「カヴァレリア・ルスカティカーナ」間奏曲は、切ないヴァイオリンの音色をバックに、のだめちゃんが雨に打たれながらパリの街を彷徨うシーンが浮かんできて思わずうるうる。


第一部最後の曲「威風堂々」

大人数で文字通り威厳があって堂々とした演奏でした。

盛り上がって終わる最後の金管の音がちょっとズレたか?

曲ごとに編成を変えて、楽しい前半でした。

ブラボーでした。


20分の休憩後、ステージに現れたよみぃ氏。

お決まりのどこから?僕を知ってる?など次々に質問をして、プログラムをざっと紹介して一旦袖へ。

何だかすごく細くで手足が長く見えたよ。


それからすぐに再登場。まずはよみぃ氏のソロから。

東方メドレーです。

硬さもなくいつもどおりの感じです。

クラシックみたい。

もう東方メドレーは氏の真骨頂だね。


それからオケの方が入場して、「D's Adventure Note」

イントロ部分がコンマスの方とピアノだけで奏でられて、なんと美しい。

今回のプログラムにはコンマスの方のお名前がなくて石田さんではないことはわかるのだけど、大江さんなのか他の客演の方なのか、オペラグラスを忘れてしまい、確定できず。

とにもかくにも、弦の音が非常に美しい曲でした。


次、「幽閉サテライト」の「色は匂えどちりぬるを」はちょっと和風。もともとオケ向きの曲なのかなと思ってしまう。編曲の大橋さんに拍手。


ここでまたソロ。

「only my railgun」をカッコよく弾き散らかしてました。この曲もいい曲ですねー

つい歌いたくなる。


MCが入り、「ネットで流行った曲メドレー」は編曲の大橋さんにほぼ耳コピで譜面を起こしてもらい、たいへんご苦労かけたとの事。

ここでもあれこれ客席に向けて質問されていましたが、オケの後ろの方で打楽器の方がどの質問にもマレットをあげて応えてました(笑)

そして新曲は「昨年の神奈フィルさんとのコンサートで披露したクラシック曲の続きです」との事。


メドレー、ひぐらしの鳴く頃にの「You」はヴァイオリンにピッタリの曲。美しい。

千本桜を弾かないかなぁと思ってたけど弾かなかった(ち〜ん)


最後はなんといっても新作です。

編曲の大橋さんによると完全にクラシックのピアノコンチェルトとして作ったとの事。


出だしは明るく軽やかなモーツァルトを思わせる曲調で思わず身を乗り出してしまった。

そのうちメランコリックな部分や硬質なところ、オケとピアノの掛け合いみたいなところがあってすごいすごい。

前回の新曲披露後に指摘されていた立体的な音の作りができているんじゃない⁈と、素人ながらに感心しきり。

お見事でした。


op,2なのかと思ったけれど、もしかしたら前回のが第1楽章、今回は第2楽章なのかも。

ということは第3楽章期待しちゃうな。


アンコールは「ナイトオブナイツ」でした。


終了後YouTuberらしく楽団のかたと手を振る動画を撮って終了。

大満足のコンサートでした。



一個だけ。

今回PAが入ってますと大橋さんのポストが流れてきてたけど、私はピアノの音とホールの反響のバランスが今ひとつだと感じてしまいました。

もう少しピアノが抑えめでも良かったんじゃないかな。

特にアンコール曲の低音が効きすぎてちょっと残念。これは演者さんのせいではないと思うけど。


非常に満足度の高いコンサートでした。

きっとあのホールでPA使ったとかステージマナーがどうとか色々指摘する人がいるだろうなと想像するけれど、そんなこと吹き飛ばすくらい中身の濃い素敵な2時間でした。

ブログを綴っていても興奮が蘇ります。

また来年も期待してしまうな。


昨年のコンサートレポです。

この時よりかなり落ち着いて聴けました。


https://ameblo.jp/sikuramen33/entry-12793371287.html


次は5月のキタラパイプオルガンコンサートと高木竜馬さんのコンサート。

これを最後に入院、リハビリを頑張って秋からまたコンサートに参戦したいと思います。


長々失礼しました。

ではまた