退院2 | 孝行したい時分に親はなし

孝行したい時分に親はなし

父さんが大腸がんで余命2年と告知されました

夢中で雪かきをして、汗だくになったので


風呂を沸かしてもらう事になった。


いつも一番風呂は父さんが入っていたが


なぜか遠慮して(おそらく病院でシャワーしか浴びてない事を気にしているのだろう)


『お前が先に入れ』と言って聞かないので


先に入る事にした。


その後、


入院中寝た状態が多く、少しふらつきぎみな父さんが


心配なので脱衣所で様子を見ていた。


父さんが服を脱ぐと


小さい頃、一緒に風呂に入っていた時に見ていた


大きな背中は


今はとても小さく丸くなっていて


自分が支えていかなくてはならないと思った。