岡島です。
去年の年末、雨の降る夜のことです。ひとりの男性がふらりと漆喰九一を訪れ、
「あのう・・・ここで漆喰は買えるんでしょうか・・・」と。
「はい、、大丈夫ですよ・・・どこに塗られるんですか・・・?」とこちらもおそるおそる対応。
そんな、静かで地味~な出会いとは裏腹に、その方は、とっっても面白くて、とっっても夢があって、とってもとっても驚くものを、淡々とおひとりで製作されていたのでした。
それが、今回お邪魔させていただいた、ツリーハウスです。
のどかな山の中にそびえる、ツリーハウス。ほんとだ、木が支えてる!すっげぇ~かっけ~。
実はこれだけでなく、この敷地にある建物や遊具は、ぜんぶMさん作です。んも~、ぜんぜん大したことないという顔をして大したことしてる人、好き(笑)
さぁ、はじめるぞー・・・・と思いきや、着いたらいきなりお昼休憩。
私が珈琲を淹れている間に、うれしそうにテーブルの準備をしていた社長。タッパの中は社長が早起きしてつくったラタトゥイユです。いちおう念のため確認ですが、仕事しにきてますよ、私たち。
さて、今度こそ作業開始です。
「おかじまさん、ヒマならメッシュテープでも貼る?」と社長に軽く言われてはじめたテープ貼り。意外と重労働で、死ぬかとおもったー。ぜぇぜぇ・・・
コテ板から材料をとる練習。最初は材料が落ちそうでこわいですが、コツをつかめば大丈夫。くるりんぱ。
お気づきかとは思いますが、とってもコンパクトなツリーハウスなので、入り口の外から覗くか、中のすみっこでちいさくなって撮影するしかないので、全体的にこのようなあおりアングルとなっております。
漆喰を塗るのは、下塗りが乾いたあとになるので今日はここまで。漆喰の塗り方や道具の使い方、材料の保管方法などをレクチャーし、あとはMさんのペースで作業を進めていただきます。
使い終わった道具は、次に使うときのために、きれいに洗って片づけて、レクチャー終了です。
ひと段落したところで、3人でツリーハウスの中でおしゃべり。
穴ぐらにいるようなわくわく感と、近い距離感のせいか、なんだかだんだん心ほぐれて、自然と身の上話などもぽつぽつ。
夜にお酒なんか飲みながら仲間と語り合ったり、ひとりでゆっくり過ごしたり、いろんな場面が目に浮かびます。
きっとかけがえのない空間になりますね。
仕事場と、家庭と、あともうひとつ、自分が自分らしく過ごせるの3つ目の場所、第三空間ということばを、ときどき耳にしますが、これはまさに究極の第三空間。自分の好きなものを集めて、自分でつくった、自分だけのお城です。あこがれるなぁ。
完成したら、また遊びに行かせてください。