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リフォームの種類は
大まかに分けると
いかの４種類に分類できます。
１増築
２改築
３改装
４修繕・修理
１ 増築リフォーム
今あるお家の部屋を増やす
または部屋を広くする
離れている家をくっつける
２ 改築リフォーム
二つの部屋の間の壁をなくして
一つの広い部屋にする
一つの部屋に壁を作って
二部屋にする
３ 改装リフォーム
床や壁紙を貼りかえる
素材を変える
新しい棚などを取り付ける
４ 修繕・修理リフォーム
キズが入ってしまった壁などを
塗り替えてキズを目立たなくする。
以上の４つを
リフォーム費用で比べてみると
やはり上に行けばいくほど
費用は高くなっていきます。
わたくしがおすすめしているのは
漆喰壁へのリフォームなので
改装リフォームになりますね。
あとは、
お住まいのお家が
一戸建てなのか、マンションなのか
リフォームする部屋は
和室なのか洋室なのか
によってまたかかる費用がかわってきます。
リフォームに関しては
一戸建てよりもマンションの方が
難しいと言われています。
騒音の問題だったり。
間取り的に難しかったりするからです。
これらは自分一人の意見で行うことはできません。
管理組合との相談は必要になります。
こういったこともあり
マンションは
改装リフォームをする方は多いですが、
改築リフォームを行う方はあまり
いないようです。
和室と洋室の違いは
部屋を支えている柱が
見えているかいないかで判断できます。
柱が見えている場合は和室、
見えていない場合は洋室です。
こちらも改築、
改装などのリフォーム費用に
差が出てきます。
そして、このリフォーム時に
無垢の木や漆喰など
自然素材を使ったリフォームをしておくと
将来、家を売るとなった時に
その価値が上がりやすくなるそうです。
みなさんびっくりされるかもしれませが
日本の家の寿命は３０年弱と
言われています。
アメリカで１０５年、
イギリスで１２０年ですから
日本の家がどれだけ短命なのかが
お分かり頂けるでしょう。
住宅ローンを３５年で組んで
３０年で家がダメになってしまったら・・・
悲惨ですよね。
そういうこともあって
リフォームするなら漆喰や無垢の木などの
自然素材を使って
なるべく結露を起こさないように
したほうがいいのです。
(※あまりにひどい結露は、漆喰だけでは止められない場合があります)
結露がカビを生み、ダニやシロアリを
増殖させます。
逆に結露を起こさなければ
家の寿命が延びるのです。
日本は
季節によって気温や湿度にかなりの
差が生じますね。
それなのに
ツーバイフォーなどのアメリカ式の住宅が
どんどん建てられているのです。
日本のように気温や湿度が大きく変化する
国はめずらしいのに
建てやすいという理由で
外国式の建築方法と石油建材を使っています。
これでは
３０年で家がダメになってしまうのも
うなずけますよね。
日本の昔のお家はどこも漆喰を使っていました。
それだけでなく、
エジプトのピラミッド内の壁画、
中国の万里の長城、
ヨーロッパの白くてきれいな古い町並み
姫路城の城壁、
風情があって、数百年・数千年
形を維持しているものは
主に漆喰で作られています。
漆喰は二酸化炭素を吸って
もとの石灰岩に戻っていく性質があるので
時間がたてばそれだけ強度も増していくのです。
こういったことから
リフォームするのであれば
化学建材ではなく自然素材である
無垢の木や漆喰を使うことで
家が価値のある、丈夫な家になっていくでしょう。
いまでは
自然素材を使った家の価値を知る人や
リフォーム時になるべく化学建材を使いたくない！
という人が増えています。
テレビや新聞でも
『エコロジー』という言葉が
数多くでてきますよね。
これから数十年後にはさらに増えていくでしょう。
だからこそ
今からリフォームをしようと考えている方には
ビニールクロスの壁紙ではなく
漆喰壁にしてほしいと感じます。
諸説ありますが、
以前からホルムアルデヒドなどの
ＶＯＣ(揮発性有機化合物)や
コンクリートの冷輻射が
人をイライラさせていることを
お話ししました。
その対策として、
ＶＯＣを吸着、分解する
漆喰壁が効果的とも述べてきましたね。
本日のテーマは
化学物質と環境ホルモンに関してです。
石油建材などの新建材から揮発される
化学物質は、ホルムアルデヒド以外にも
数百種類あると言われています。
体への害がわかっているものから
そうでないものまであります。
現段階で体に悪影響を与えていると
わかっているものが数十種類、
残りの数百種類の化学物質は
体にどのような影響を及ぼすか
まだわかっていないのです。
わかっていないということは
何かしらの悪影響がある
可能性があるということですね。
その一つの中に、
内分泌攪乱物質(環境ホルモン)
があります。
環境ホルモンは不妊症の原因にも
なっていると言われているものです。
現代の日本は、少子化問題に悩まされています。
男性が“草食男子”などとよばれて
異性にあまり興味を示さなくなっていたりもします。
このことと
家の中で吸い続けている揮発性有機化合物の間には
まったく関係がないといえるでしょうか。
ここで少し“中毒”に関してお話しします。
中毒には急性中毒と慢性中毒があります。
急性の方は
火災などで一酸化炭素が発生し
それを吸い込んですぐに気を失ってしまう
などの症状がでるものです。
慢性の方は
花粉症のように花粉を長年体内に入れ続けていると
ある時を境に症状がでてしまうというものです。
(諸説あります)
空のコップを想像してみて下さい。
そこに、花粉が少しずつたまっていきます。
コップから溢れない限りは症状がでることはないのですが
そのコップが満タンになり
こぼれた瞬間に花粉症になる・・・
こういうメカニズムらしいです。
コップはもう満タンなので
今度は少しの花粉で体が反応してしまう為
そこから花粉症がスタートします。
去年までは全然平気だったのに
今年いきなり花粉症になった！！
という人も少なくないでしょう。
これらが
急性中毒と慢性中毒の違いです。
そして、
シックハウス症候群は
慢性中毒近いといわれています。
新築のお家やリフォームしたてのお家に
引っ越した途端に
体の変調を訴える人もいますが
子供のころから室内の化学物質を吸い続けて
コップがいっぱいになってしまい
ある日を境に体がおかしくなってしまう人も
いるという事です。
環境ホルモンにも同じことが言えます。
なかなか子供ができない、
異性に興味がわかない
これらは、シックハウス症候群の1つかもしれないのです。
まだ人体への影響が解明されていない
数百種類の化学物質のことを考えると
やはり、漆喰壁がいいと思います。
本当ならば
無垢の木と漆喰をふんだんに使ったリフォームが
できればいいのですが
お部屋の壁を漆喰にするだけでも
状況はかなり変化するでしょう。
このさき何十年のことを考えるならば
家の中にはなるべく自然素材を入れたいものですね。
いつごろからでしょうか？
『キレる』という言葉がではじめたのは。
キレるというのは、
子供から２０代前半の子たちが
いきなり突拍子のない行動に出て、
他人を傷つけたりすることです。
最近ではいい大人も
キレる行動をとり
傷害事件などに発展していますね。
当初は、家庭環境だったり
食品添加物が問題なのでは！
と言われていましたが
最近になって
家のなかにも問題があるのではないか？？
と考えられるようになりました。
以前
『コンクリートがもたらす冷えに要注意』
という記事内で書きましたが
コンクリートによる冷輻射(れいふくしゃ)
によって体の熱が奪われてしまうと
人の体はそれを外部からの攻撃とみなし
体が勝手にノルアドレナリン等を
出してしまうというお話をしました。
冷輻射によるイライラだとは
普通の人は気づきませんので
たまたま目の前にいた人に対して
「この人なんだかムカつく！」
となってしまうというのです。
これは、
体の熱を奪う冷輻射のお話ですが
今回は家の中の
ＶＯＣ(揮発性有機化合物)が
キレる原因になっているのではという
お話です。
ＶＯＣの中で比較的有名なのは
ホルムアルデヒドです。
このホルムアルデヒドには
国の基準値があり(0.08ppm)
家を建てる場合は
室内のホルムアルデヒドの数値を計り
国が定めた基準値を超えないようにしています。
しかし、人の体は人それぞれです。
国の基準値よりも少ない数値のＶＯＣで
体がおかしくなってしまう人もいてあたりまえです。
シックハウス症候群という言葉も
数年前に出始めました。
ＶＯＣを体内にいれることで
アトピー、ぜんそく、頭痛、めまい
耳鳴り、皮膚炎、拒食症、過食症
関節痛などの症状がでてしまうのです。
そして、
ホルムアルデヒドなどのＶＯＣが体内に
入ることで発症する症状というのは
人によって違います。
ある人はアトピー
ある人は頭痛
といった具合です。
『医者に行っても症状の原因が突き止められない・・・』
それもそのはず。
原因は家の中にあるのですから。
でもほとんどの人が
まさか家の中に症状の原因があるとは
思いもしませんよね。
もちろん、ＶＯＣだけが１００パーセント
上に書いた症状の原因になっているわけではありません。
ＶＯＣを吸っても体に変化がない人もいます。
ここはご理解いただいたうえで見て頂ければと思いますが
ホルムアルデヒドが体に及ぼす影響は
体調の変化だけでなく精神的なものにも及んでいる
という研究結果が出ているのです。
それが
化学物質による神経障害です。
子供が反抗的だ、集中力がない、暴力的だ、
何を考えているのかが分からない
すこし何か言葉を投げかけると
「キレて」しまう。
いままで温和だったお子さんが
新築の家に引っ越したり
家をリフォームしたことを境に
急に性格が変わってしまったという事例もあります。
新築の家やリフォーム直後は
特にＶＯＣが家の中に揮発しています。
鼻をツンとする匂いですね。
学校ではコンクリートの冷輻射によって
心身ともに冷え切って、
家に帰れば
ホルムアルデヒドなどの
揮発性有機化合物を体内に入れることになる・・・
おかしくなる子供がいてあたりまえです。
せっかく、家族が笑って暮らせるように
家を新築にしたり、リフォームしたのに
お子さんの性格が荒れてしまったら
本当に悲しいですよね。
なのでお子さんには
家にいる間くらいはリラックスした状態を
作ってあげたいものです。
ここで漆喰の登場です。
漆喰は、ホルムアルデヒドなどのＶＯＣを
吸着し分解する効果を持ちますので
室内の空気はとてもすがすがしいものになります。
医療関係者の方の自宅の壁に
漆喰が多く使われているのは
偶然ではないでしょう。
今回のお話は
船瀬俊介さんの『健康住宅革命』と
中野博さんの『シックハウスよ、さようなら』
という本を参考にさせて頂きました。
もっと深い内容を知りたい方、
冷輻射のマウス実験や
ホルムアルデヒド以外の
ＶＯＣの国の基準など、
細かい数字を知りたい方は
是非とも購入して読んでみてください。
それではまた次回にお会いしましょう！
漆喰はとてもエコロジー
一般的な住宅で使われている石油系化学建材は、
廃棄したときに土に帰ることはありません。
しかし、漆喰は違います。
漆喰の元となる消石灰は石灰岩から作られます。
石灰岩は、数千年、数万年
もっと昔のサンゴや貝殻などが
固まってできたものです。
よって、漆喰は土にかえります。
何年か前に、
タンカーから原油が漏れて
渡り鳥がそれをかぶってしまい
真っ黒になっている映像がテレビで
流れたことを覚えていますでしょうか？
その後
海に流れてしまった原油を
必死になって回収していましたよね。
この例をみても、
石油は海や土に還りません。
いま漆喰が再度注目を集めている理由は
非常に“エコ”だからです。
日本の高度経済成長期時代から、
古いものを“ダサい”と決めつけ
ないがしろにしてきました。
漆喰もその流れの中で
安い、早い、簡単な塩化ビニールクロスに
とって変わられてしまいました。
しかし今になって
古き良きものを見直す動きがでてきています。
日本の伝統はカッコいい！！
こういう考えに変化しつつあります。
住宅用語で
『和モダン』という言葉がでてきたように
和＝カッコいい・上質な
というイメージになってきました。
和室ならば壁を、
洋室ならば、壁と天井を
漆喰にリフォームする方がどんどん増えてきています。
健康にいいというだけでなく
エコというだけでなく
漆喰はカッコいい壁なんです。
少しエコロジーと話がずれてしまいましたが
『健康とエコとスマートさ』
漆喰は今後の日本の住宅に
欠かせないものとなるでしょう。