先日、ニュースで知ったのだが、
今、子供たちを水の事故から守るため、水辺では必ずライフジャケット(救命胴衣) を装着させようとする取り組みが広がりつつあるようだ。
子供の命を危険から守ってあげたいという、その思いには敬意を表するところだが、
そこで私はどうも疑問を感じてしまう。
大局的にみて、本当にこの取り組みが水難による犠牲者を少なくすることにつながるかということに。
確かに、このジャケットによって子供は水難から守られるだろう。
それは間違いないことだ。
しかし、そうすることで、水の怖さも何も知らないままに、大人になった子供は (あるいは大人になる成長過程のいつかにおいて)、そこでいきなり本番を迎えることになりはしないだろうか?
自然は容赦したりはしない。
つまり、私が言いたいのは、いきなり思わぬ水難に出くわしたときに、果たしてうまく対処することができるだろうか?…ということだ。
人間には、もともと自己防衛能力が備わっているはずだ。
その能力は、日常の中にある、適度な危険によって育まれてゆくのではないだろうか?
無菌バイオの環境で育てられた生命が、外敵に対する免疫力を失い、かえって命を危険にさらすことになってしまうような…
そんな姿にも例えられると思うのは、私だけだろうか?