乳腺エコーが終わり、身体に付いたジェルを拭き取って着替えたら、いよいよ診察室へ
中に入ったら、担当の女医さんがエコーの画面を用意して待っていました。
挨拶して座ると、10秒くらい間があってその間めちゃくちゃ緊張し変な汗が出ました。
そして女医さんは画面を見ながら「ここに、5〜6ミリくらいのしこりがありますので、手術で取っちゃいましょう」と言いました。
そのしこりは、赤い印でわかるように囲まれていました。
私は、あっ、しこりあったんだ。それが、第一印象でした。
続いて、「手術は部分的に切除し、形成外科の先生もいるのでうまく形を整えてもらえますよ。」
この言葉だけだと、めちゃくちゃ気軽な感じに聞こえますよね^^;
でもそうではない…,
もしかして、私は…
担当女医さんに「原因はなんなのでしょうか」と手探り状態で質問しました。
そうしたら「これはもう、女性に生まれ宿命でしょうかね。次の検査で、MRIと生検をしましょう」
この時点で、これは告知をされてるんだなど感じました。
何故かと言うと、昨年膵臓がんで亡くなった母親と全く状況が同じだったからです。
母の時は、CTとMRIを受けての画像診断で「ここに影がある」と言われた。
「ただ、この影がまた顔つきが悪いんだよ。昔は、画像だけで判断していたのですが、今は生検をしないとはっきり確定を告げることができないことになっているんです。」
この言葉がとても印象的で、覚えていました。
そして、母の担当医がその場で次の生検の予約を電話で取るときに「膵がんの患者さんの予約をしてください」と話していたのです。
その時に初めて、母が膵臓がんなんだとわかりました。(なんてデリカシーがない医者なんだとも思ったがね)
ハッキリがんだって言わないんだ…との印象がとても強く残っていました。
ですので、私の場合も「生検」の言葉が出てきたときに、私は乳がんなんだ、遠回しにそう言われてるんだ、と気が付きました。
頭がぼーっとしてきました。
もっともハッキリ告知される病院もあるとは思います。
とにかく今は生検までしないと、医療的には確定にならず、治療を開始することもできないんだ。と思いました。
中には、生検で細胞を調べた結果、良性の腫瘍だったケースもあったのでしょうね。あるのかな?
今は、がんの確定は生検まで行わないとできないとの印象です。
ハッキリ言ってくれないと期待してしまう。母の時は、生検していけないから確定ではないと最後まで信じなかった。
ハッキリ言われないと傷つくなぁ…。いや、ハッキリ言われるのはめちゃくちゃきついですよね。どっちがいいのでしょうか。
母が生きていたら、あの時どんな気持ちだった?って聞きたかったなぁ。
もう親もいないし誰も相談できない。
思い出したのですが、乳がんのエコーではしこりは白く映るけど、がん細胞は黒く映ると聞いたことがあり、目の前の私のエコー写真は
黒でした。
担当医の中では、私はもうがん患者扱いをされてる。
どこから、がんだと判断されたのかというと、やはり乳がん検診のマンモグラフィーの結果ですかね。
今思えば、病院から再検査の電話がわざわざかかってきた時点で、おかしいと思いました。
今日の検査の案内への対応がめちゃくちゃ丁寧でしたが、実際は状況は良くなかったのです。
「再検査になる方は多いんですよ。」
「再検査の人が多く、混雑してるので16時半という悪い時間になってしまうのですが」
…。
病院着いたら、全患者は誰もいなかったし、混雑なんか全くしていなかった。むしろ誰もいなくてスムーズに診察ができました。
16時半の時間指定は、通常の診察が終わった後の特別の枠の時間だったこと。
全部全部、マンモグラフィーの時点で乳がんだと疑いをかけて、私を傷つけずに気遣うための嘘だったと言うことがわかりました。
大人は嘘つきなんだなと感じました笑。
でも、はっきりガツンと言われたらもっと傷つくのは多くの患者さんを抱えている病院だからこそわかっていたはず。
また、乳腺エコーの技師さんにワキのことで質問したときに、怖い口調で「なんでですか!」と言われた理由もわかりました。
技師さんは、この患者はがんだと事前に聞いていた。それで検査をしているので。分かっていて、でも担当医でもない自分が何かを伝えるわけにはいかない。
言葉が見つからないから、冷たく言い放つしまったんだなと。
エコーの技師さんも、質問されることを嫌だっただろうなぁ。
なんか申し訳なかった。
みんな優しいです。
でもその優しさが辛い。
生検は、9月3日です。
またMRIや生検の様子など、更新しますね。