「ちぃーっす、ショウ」
「ちぃーっす、タク」
親友と挨拶を交わす

そういえば、自己紹介を忘れていた
僕の名前は伊東将大(まさひろ)。軽音部でのあだ名はショウ。ギター担当。
で、こいつは、中嶋拓海。軽音部でのあだ名はタク。ベース担当。
真面目に授業は受けているが、退屈な時間には変わらない

勉強の時間は思ったより長く感じるが、それも、終わってみると、あっという間の時間に感じるから不思議だ

今日は軽音部の活動日

軽音部は火・木・土で活動している

「ちぃーっす」

誰が決めたか忘れたが、この軽い挨拶が恒例になっている

僕も例外なくこの挨拶をして、活動に入った
席に着いてから間もなく、転校生が来たとかどうのこうのという話を耳にした

親の仕事の関係とかだろうが、高校生になって、騒ぐ話でもあるまいと、上の空で聞き流していた

この時は勿論、数千年の運命と因果の糸が引き寄せた事とはつゆ知らず

また、『いつもの』すれ違いとは知る由もなかった