薬不足、1489品目 | しかまち心療内科のブログ

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精神科の記事は一応専門として書いていますが、政治経済は素人ですので趣味で書いています。

2024.5.29

リチウムが溶出試験(薬が溶けるスピードか)に通らず出荷停止となった。リチウムは躁うつ病に用いる基本的な薬剤であり不足すれば健康の悪化を招くと思う。他社も製造しているが、品不足にならないことを確認の上措置を行ってほしい。溶出試験がどうであろうが現場で問題は起こっていない。医薬品は常に医師がチェックしている。こっちより機能性表示食品をやめるべき。今後も健康被害は出るだろう。メーカーは売れるからこれからも作る。努力の方向が間違っている。

 

 

2023.10.18読売新聞

厚労省が薬メーカーの不正に関して業務を差し止めていることから大量の薬が不足となっている。

とりあえず大量の人が服用して大きな問題は起こっていないから安全性の問題はほぼないと思われる。薬がなくなることで数多くの患者さんたちが不安を抱え、薬変更による悪化を招いている。こちらの方が大きな問題だ。厚労省は患者さんの痛みを感じないのか。

 

10月26日

沢井製薬がまたやらかした。古くて溶けなくなったカプセルを新しいものに変えてパスしてた、と。5年物。ふつう2年くらいで消費期限を設定してあるのでそう大きな問題じゃないと思うけど、だました行為が大きな問題。沢井に罪はあるが薬に罪はない。カプセルが溶けなくても効きにくくなるだけ。現在流通しているならその薬剤の情報を流せば済むと思う。一斉に出荷停止などやめてほしい。患者さんに大きな負担になる。精神科の患者さんはジェネリックに変えても効果が変わったという人がわりといる。気のせいもあるかもしれないが薬の形や包装が変わっても非常に気にする。ましてや薬剤が変更になると大変なことになる。似たような薬はあるがこれが個人個人で効果が違う。私たちはそれを使い分けながら処方している。効果、作用が違うのだ。薬がなくなると変えざるを得ない。こちらは目をつぶって出す感じ。無事に済んでくれと祈るしかない。安全性に問題がなければそのまま流通させてほしい。精神科薬だけでも。内科の薬は変更しても患者さんはさほど気にしない。

 

2024.2.16読売新聞

厚労省薬不足状況をウェブ公開

2020年の後発薬不祥事で業務停止命令などの影響がいまだに続いている。1月末時点で供給停止や出荷調整がかかっている医薬品は4629種類。処方薬全体の25%になる。

この事態は厚労省の失態だと思う。メーカーの不祥事より医療に悪影響を与えている。現場感覚が乏しいためか。もしかしたら失敗したとも思っていないか。しわ寄せは患者さんに行っている。業務停止させて悪化した患者さんは多数いる。