ヤングケアラーは悪か? | しかまち心療内科のブログ

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精神科の記事は一応専門として書いていますが、政治経済は素人ですので趣味で書いています。

2022.4.8厚生労働省がヤングケアラーの実態を報告した。小6と大学3年のそれぞれ6%がヤングケアラーに該当すると発表した。一日7時間以上世話に費やす割合は7%だった。

 

この6%というのは世話をしている家族がいる、と答えた数字だ。ヤングケアラーの定義がよくわからないが文脈からするとヤングケアラーはよくないことだという価値観があるように思える。家族の世話をすることがなぜいけないのだ?7時間以上というのはまずいとは思う。6%のうちの7%だから0.4%くらいか。これはやりすぎだと思う。長崎新聞も読売も家族の世話をする6%が問題であるように書いてある。学校に行って勉強するのが大事だという価値観がそこにはある。これでは家族の世話をすることはよくないことになってしまう。

今の子供たちは学校に行って塾に行ってスマホで遊んでそれで一日が終わりといったパターンの子が多いと思う。頭ばかり使い過ぎて身体を使わない、生活の活動をやってない。家事手伝いは家族のためではなく、自分の世話をするということだ。4人家族なら4分の一は自分の分だろう。これができてある程度家庭の中で自立できていると言えると思う。それができている子供は圧倒的に少ない。お父さんも同様で本当はできないといけない。お母さんの世話になって生きているお父さんが多すぎる。お母さんがいなくなるとお父さんは早死にしてしまう。生活能力がないのだ。フランスの男性は台所仕事を手際よくやる。ドイツの男は掃除、片付け始めるとあっという間にやってしまう。

家族の世話をしてきた子供は生活能力は上がると思う。家族の世話をすることが悪であるかのように書かれたこれらの記事はよくないと思う。

 

マスコミはこういった流行りの言葉を使うのが好きなように見える。あるいは行政から流されてきたものか?