ハリウッドの欺瞞(ノマドランド) | しかまち心療内科のブログ

しかまち心療内科のブログ

精神科の記事は一応専門として書いていますが、政治経済は素人ですので趣味で書いています。

2021.4.27読売新聞

アカデミー賞をノマドランドという映画が取ったそうだ。主演はスリービルボードのフランシス・マグドーランド。女版のクリントイーストウッドって感じだった。監督が中国出身のクロエ・ジャオ。中国ではネットで速報が出されたが削除。報道はほとんど伝えられていない。中国でも公開される予定だったが中止に。ジャオ氏が2013年に中国について「いたるところに嘘がある場所」とコメントしていたのがその理由らしいと。表現の自由に敏感なハリウッドからこのことについてのコメントは出ない。2020年映画興行収入では中国がアメリカを抑えてトップ。収入の7割を海外に依存するハリウッドでは中国の批判は難しい。

トランプの時にはとことん叩いていたハリウッド。トランプよりチベット、ウイグルでの民族、文化の浄化、香港での民主主義への圧政の方が人権的にはトランプよりはるかに大きな問題がある。ちょっと見た目を気にしてプライドは高いけど、金の問題になると口をつぐんでしまうハリウッド。ならば、普段から格好つけないで拝金主義の態度を取ったらと思う。エコやちょっとした差別だけにかみつくなよなと思う。

 

4月30日

昨日見てきました。マグドーランドはさすが。ロードムービーのような。人生と心情を静かにナチュラルに語っている。しかし、アカデミー作品賞となると少し小粒のような。私の偏見かもしれませんがアカデミー作品賞はだれが見ても楽しめる対策といったイメージを持っています。コロナで作品がなかったのも大きそう。ノミネートも知らないのばかりでぱっと見ちょっと面白そうなものがなかった。アンソニーホプキンスのファーザーくらいか。