野田元首相の追悼演説から考えた事 | 鑑定士のブログ

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とにかく長いですから、飽きないようにお願いします

安倍元首相への追悼演説の評価が高い野田元首相ですが、私は全然評価はしてません。

野田氏は、自民党に政権を譲る選択をした張本人。
当時の円は、確か90円前後かと記憶しています。が、東日本大震災の後でもこれだけの価値が有ったのです。
復興途上で、復興にも財務省の言いなりで緊縮財政を律儀に守り、消費税増税を打ち出した馬鹿が野田氏でした。
天下を取った安倍氏は、トリクルダウンというインチキ理論を駆使し、異次元金融緩和を実行し、その反面で消費税増税を行いました。
私は当時、トリクルダウンをインチキだと批判し、消費税増税ではなく減税か廃止を求めました。
そして、安倍氏を首相にした日本国民は、後悔するだろうとまで書きました。
その後も、アベノミクスを何回も批判してきましたが、安倍氏は、国債発行額をガンガン積み上げ、簡単に惜し気もなく途上国にもばら蒔き、金融緩和は企業の内部留保を増やすだけでした。

野田氏は、財務省から財政赤字は困ると言われ、馬鹿正直にそれを聞き入れた能無し首相であり、安倍氏が首相に復帰した後では、財務省は唯々諾々と財政赤字を受け入れ、赤字国債を垂れ流し。
野田氏が、この違いをどう考えているのか?寡聞にして私は知りません。

円は、私が予想した150円になりました。が、流石に方針を変えるかと思いきや、黒田日銀総裁は継続するとの事。
安倍氏の置き土産は、まだ国に害毒を振り撒いている状況です。
安倍氏なき今、岸田首相は、経済政策だけでも変更するかと期待しましたが、期待外れの能無しぶり。

追悼演説は、確かに故人を貶める事は出来ません。が、功罪の功が無い安倍氏に対しては、総選挙後のやり取りを膨らませて、人格を盛るくらいで良かったかと思うのです。
が、自己の弁舌に酔い、悦に入っているのですから救いが有りません。
これでは民主党系が選挙で勝てるわけが有りません。
こんな自画自賛をする人間ばかりの民主党系は、最低最悪の自民党と共に一掃したいところです。
しかし、その場限りの似非野党の維新もダメ。N党などという政党まで議席を得るのですから、日本もダメという事です。
企業の内部留保が増えれば増えるだけ円安は進行し、国民は貧しくなり、岸田政権は何も有効な手も打てない。
私は、岸田政権に対しては条件付きで少し期待するコメントをしましたが、結局は条件を満たしませんでした。
その程度の、最低条件まで達成出来ない首相ですから、黒田日銀総裁の首も取れない。

私は、私なりに批判する時は代案を用意して批判をしています。が、政治家の皆さんは残念ながら批判だけ。
代案が良いか悪いかは判りません。が、代案を考えようとする事こそが大切だと私は考えています。
願うではなく、考えて考えて代案を作る。それが出来ない限り、日本は変わりません

何とかして欲しい。ではなく何とかする。何とかしなくては、という意思が無い国民に改革は出来ません。
だから、小泉元首相の似非改革に喝采をおくり、暗黒時代をより暗くしたのです。

野田元首相の追悼演説を素晴らしいという方々、何とかして欲しいから卒業して欲しいと思います。

現在でも、消費税を廃止し、企業の内部留保に税金を掛けて、正社員を増やし(これは時間短縮正社員制度を作れば言いのです)生活基盤を安定させる事で、様々な良い流れが生まれます。

研究費も内部留保から出すでしょうし、何よりもリストラ経営に歯止めがかかります。
日本は、リストラをしない事で企業が知恵を絞り、それを銀行が融資でバックアップをする事で、危機をチャンスに変えてきました。
日本人は、危機にこそ知恵を絞る民族であり、政治に寄りかかって成長したわけではありません。
斜陽産業は政治にしがみつくのが伝統の国家です。それが今は全てが政治に寄り掛かるのです。
極論を言えば、キャリア官僚から政治家に転身する人は、官僚として上がり目が減った人達が多く、その人達が官僚を意のまま動かせるわけも無いわけです。
官僚にもなれず、コネで入社した会社を辞めて、親の国会議員の秘書になって、親の地盤を継続して議員になる。
こんな流れは打ち切りましょうよ。

松下政経塾出身の政治家は、訓練されていますから、演説は上手い。そして権力志向が強いですから、その為の思考や意見を発信します。が、考えて考えて考え抜いた思考や意見ではありませんから、必ず矛盾が生じます。
統一教会と日本会議の連携などは、その最たる物であり、高市氏などはその典型だと思います。

松下幸之助氏は、日本の為にと松下政経塾を作ったのですが、何処かで間違っている気がします。
これは日本国民の間違いと同じかもしれません。

何が不足なのか?
ご一緒に考えてみたいと思います。