今年、情報処理技術者試験のレベル1~3にあたるITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験等を受験し、いずれも初挑戦で合格しました。


※2024.2.28 追記:情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験は、2023年4月より出題形式が刷新されたたため、本記事とは整合が取れない場合があります。

 

※2023年の秋試験で、情報処理安全確保支援士試験に合格しました。

 

●受験時期と結果
・ITパスポート--3月中旬 合格
・情報セキュリティマネジメント試験--6月初旬 合格
・応用情報技術者試験--10月9日受験 -- 合格

・基本情報技術者  10月末午前試験、11月末 午後試験をそれぞれ受験--合格
もともと基本情報は取りたかったし、途中を飛ばしたくなかったので応用情報受験後すぐに勉強をスタートしました。

●個々の試験の勉強時間、教材、その他
  どの程度勉強したらいいのかは、これから受験される方には気になるところだと思います。
  そこで、私の場合をひとつの事例として紹介したいと思います。

  まず、前提ですが、わたしは、趣味や仕事でソフトウェア及びハードウェアには深くはないものの、ある程度馴染んでおり、ITパスポートのテクノロジは知っていることばかり。また、仕事で財務やストラテジ、法務にも触れたことがあります。(ほんの少し・・・ね)。

  ただし、問題はもともとの頭の回転の悪さと年齢。

(1)ITパスポート試験
  一般的には、ある程度ITの知識がある人で100時間、文系出身やITに馴染みが薄い人の場合は180時間くらいらしいです。
  わたしの場合:
・教科書、ネット検索による知識吸収(教科書は2巡)---約1か月、50時間程度
・問題集やIPA公式サイトの過去問による演習---約1か月、50時間程度
テクノロジ系はほぼ問題が無く、ストラテジやマネジメント系が中心の学習となったわりには時間がかかり過ぎですね。年齢のせいか、読んでもなかなか覚えられません。
  使った教科書は、「TAC出版のITパスポートの教科書&問題集 2021年版」
  問題集は、技術評論社「令和04-05年 ITパスポート 試験に出る問題集」
  近くのあまり品ぞろえが良くない書店にあるものを適当に買ったというのが正直なところです。どの出版社の教科書でもさほど変わらない気がします。



(2)情報セキュリティマネジメント試験
  情報セキュリティという分野に特化しているせいか、ネットで検索しても具体的な勉強時間に言及しているサイトは少ないように思います。
  わたしの場合:
・教科書、ネット検索による知識吸収(教科書は2巡)---1か月弱、90時間程度
・問題集やIPA公式サイトの過去問による演習---約2か月弱、250時間程度
 

  使った教科書は、「インプレス 徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書 令和4年度」
  問題集は、「インプレス 徹底攻略 情報セキュリティマネジメント 過去問題集 令和3年度 下期」

  勉強を開始した当初は、午後の長文試験には面喰いました。さすがにレベル2の試験は甘くないな、ITパスポートとはだいぶ違うな、、と。  1問あたりとても30分で出来るものではありませんでした。同じ問題を何度かやるうちに答えを覚えてしまい、所要時間も減り、点数も上がりましたが、試験本番ではどんな問題が出るかドキドキ。

  結果的に、わりとすいすい出来る問題ばかり助かりました。

 

試験当日は午前に午後試験を、午後に午前試験を受験しました。

 

レベルから言ったら次は基本情報技術者試験なのですが、受験したのは応用情報技術者試験が先でした。

(3)応用情報技術者試験
  平成28年に情報セキュリティマネジメント試験が新設され、レベルも基本情報技術者試験と同じスキルレベル2ということで、情報セキュリティマネジメント試験→応用情報技術者試験のステップアップも可能となりました。
  わたしも基本にいくか、応用に行くか多少迷いましたが、年齢もありチャレンジできる残りの年数も少ないことから応用を先に受け、気力があれば基本情報にもチャレンジすることにしました。

  この応用情報技術者試験は、一般的に初学者で500時間、基礎知識がある人で200時間の勉強時間が必要と言われていますが、、、とんでもない!そんな甘いもんじゃありませんでした。ま、年齢が年齢なので、、もともと、、頭の回転も良くなかったので。

・教科書、ネット検索等による知識習得--1か月半 約300時間
・問題集、IPA公式サイトの過去問、応用情報技術者試験.comの過去問演習--2か月 450時間
  1日10時間以上勉強する日もありました。これだけやって、午後試験は自信が全くありませんでしたが、ギリギリで合格できました。
  
  使った教科書は、「技術評論社 令和04年度 【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本」
  問題集は、「技術評論社 令和04年度 【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング 過去問題集」
  
  ただし、この技術評論社 パーフェクトラーニング過去問題集は、解答がIPA公式発表の解答と異なる箇所が多く、しかも、最新の試験だけならフライングで許せるものの、令和3年以前の解答の間違いも修正されずに残っています。(少なくとも私が買った版はそうでした。今後修正される可能性はありますし、既に対応済かもしれません。)
  結局、途中からこの問題集を使うのはやめて、応用情報技術者試験ドットコム https://www.ap-siken.com/ さんのお世話になることにしました。
 

試験当日の時間配分について:

  応用情報技術者試験は、午前2時間半に午後2時間半の長丁場です。

もし、午前試験がすいすい出来て、しかも合格できそうな自信があったら、途中退出して早めに昼食を取り休憩時間を長く取るのもよいかと思います。

  私は、午前試験でだいぶ時間が余ったものの正解率を上げることにこだわって、最後まで粘ってしまい、午前中でだいぶ疲労をためてしまいました。

  そのため、午後試験は4問を終えたところで疲労困憊。残りの1問はとにかく解答欄を埋められそうな監査を選択せざるを得ませんでした。

 

学習時や試験のカテゴリ選択について:

 私は試験勉強でも11分野すべての過去問を解いていったのですが、途中からでもいくつか捨てたらよかったかもしれないと思っています。個人によって得意・不得意はあるし、興味の有無もあるし、勉強時間の都合もあるし。

 試験では、情報セキュリティ(必須)、経営戦略、ネットワーク、組み込みシステム、監査を選択しました。(午後試験の4問目 組み込みシステムまで終わったところで疲れ果て、監査以外解く気になれませんでした。。。笑)


(4)基本情報技術者試験
  10/9の応用情報の試験が終わってすぐ過去問演習に着手。

  教科書による学習は応用情報と同時進行しており、10日で2巡しました。

  一般的に、初学者で200時間、経験者なら50時間程度の学習でも合格可能らしいです。

  わたしの場合、いやいや、そんなに甘くはなかったです。

・教科書 上でも書いたように、-- 10日
・過去問演習 基本情報技術者試験ドットコム を活用--1か月半 350時間

  結果、午前問題は90点、午後問題は合格点は超えたけど威張れる点数ではないよ という状況。
  正直、この基本情報の学習期間がこの3月のITパスポート挑戦からいちばんしんどかったです。
  自分の頭の悪さを何度恨んだことか。合格できたので、ほっとはしていますが、もう少し取れなかったかと反省することしきり。
  この数か月の勉強疲れもピークとなり、試験本番で、アルゴリズム問題やプログラム言語問題でのひらめきもまったくなく、試験終了直後は落ちたと思いました。


  使った教科書は、「技術評論社 イメージ&クレバー方式 栢木先生の基本情報技術者教室」
  市販の問題集は使っていません。基本情報技術者試験ドットコム https://www.fe-siken.com/ さんの過去問演習を活用しました。

  午後試験当日は、情報セキュリティ(必須)、アルゴリズム(必須)、ネットワーク、データベース、C言語 を選択しました。

 

◇あとはグダグダと、、、

  基本情報と情報セキュリティのCBT試験は最悪でしたね。

  画面の左半分に問題文と設問、右半分がなんと、回答の選択欄のみ。
左半分が問題文で、右半分が設問と回答欄で、問題文と設問を同時に見られたらどれだけやりやすかったことか。
  長い問題文をダラダラ読まされて、その下に設問があるので、問題文と設問をスクロールするか、切り替えボタンで両者間を移動するか、いずれにしても設問と問題文は同時には見られません。

  来4月からの問題様式の大幅変更で、長文を無くしたのは、そういった使い勝手の悪さを解消する意味もあったのではないかと考えています。

  来年度から、基本情報も情報セキュリティマネジメントも試験様式がガラッと変わってしまうようです。
  個人的には、長文問題が無くなる分、いずれも軟化の方向かな?と思っていますが、ふたを開けてみないとわかりません。
  
  さて、次は、情報処理安全確保支援士試験に挑戦、うまくいけば、ネットワークスペシャリスト試験までいけたらいいな。

 

  お読みいただきありがとうございます。