横浜には全国で20ある政令指定都市でも唯一、中学校の給食がない。去年まではハマ弁という名の外注の弁当があったが、全生徒のうち利用率は0.1%と低かったそうだ。フライなどの揚げ物の割合の多い、健康によくないおかず内容で、値段が高いときてる。これは、候補者の語っていたことではなく、養護学校の教諭をやっている友人から聞いた話である。

 それがなくなって今年からは、「デリバリー給食」が始まった。15分で食べなくてはならないというが、どうなっているんだろうか。たしかに非人間的だ。

 

 田中氏の切なる願いがここで炸裂。「暖かい給食を食べてもらいたい」と。そのためには、学校ごとに給食室を設ける必要がある。デリバリーでは暖かくないどころか、冷めてしまっている。

 今から学校に給食室を増設するとなるとまた年数がかかるから、とりあえず隣りの小学校の給食室にプレハブでも建て増しするとかして、短時間で運べばいいだろう。とにかく早急な実現が必要だという主張の気持ちはわかる。

 地元で給食の仕事をしてくれるひとが来てくれれば、雇用の機会も増える。給食センターだと作る人の顔が見えないから、食べ残しが多いが、自校で給食が作れれば、それもなくなるというのが、今の全国的な流れだそうである。横浜はまだこの入口にすら至っていない。また、食材調達に関しては、市内にはまだ農地が8%あり、農家が3400戸あるから、そこで育てた地元の野菜をお弁当で食べてもらえる。

 

 

 特定の業者に利益を得させるのではなく、税金を払っている住民の子どもの口に栄養のある暖かいお昼ご飯がはいるようにする。

 

 なんと至極まっとうな考えであることか!!

 

 (つづく)