フィンランドで病院やヘルスセンターに行くと、Omakantaと呼ばれるインターネットのページに担当医や医者の見解やなんやらかんやらが記載される。
中々読むのが楽しい。
まぁ自分に何の難しい持病やらがないから楽しいんだけどね。
この情報、10歳以下なら保護者が閲覧出来たんだけど、子供が10歳を保護者は情報を見ることが出来なかった。
それが変わるそうな!
フィンランドの成人年齢は18歳。
10歳から18歳という、親からしても何考えてるんだか分からない時期...。
親側は見れるようになって嬉しい...よね?
少なくとも私はこの変化を嬉しいなと思ってる。
まぁ我が子達はまだまだ小さいけどね
このニュースを見て思い出したこと。
守秘義務に引っかからない程度に書こうと思う、昔々ヘルスセンターの外来で見聞きした出来事。
ある日中学生の女の子がお父さんとやって来た。
お父さんは待合室で待っていて、患者さんだけが処置室に入ってきた。
症状を聞いて、私(研修中だった)の指導係だった看護師が
「尿検査お願い」
と言った。
スティックにリトマス紙みたいな色が変わる部分が8個ほど付いていて、それを尿に浸して色の変化を見るやつ。
詳しく何が変わったかは覚えていないけれど、「全く問題無し」の結果では無かった。
担当看護師に伝えると、少し難しい顔をしながら患者である中学生に聞いた。
「性感染症予防はしてる?」
患者は即
「ピルを飲んでます」
と答えて、看護師に同じ質問を聞き返された。
釈然としない、質問の意味がよく分からないという表情だった患者さん。
まぁ「パートナーが病気持ちとは思わんよな...」とか、「避妊と性感染症予防は別なんだよな...」とか思いながら、黙っていた私。
というか、結構あどけない可愛らしい女の子だったんだよ。
正直言ってこの子が性感染症にかかるようなコトをしているとはにわかに信じがたいような...。
いや、こういう考えがいかんのだとも分かってるんだけど...。
意外とフィンランドの性教育も遅れているのか?とかも思った。
ともかく、次は医者が呼ぶから待合室で待ってて、と患者を送り出し、検査結果と看護師の見解を添えて医者に伝える準備をする。
思わず担当看護師に聞いた。
「...性感染症...なの??」
「多分そうだと思う」
「未成年だよね?お父さんと来てたけど...お父さんも医者のところに呼ぶの?」
「うーん...未成年者だけどもう中学生だし...だから、本人の希望も聞くけど...うーん...うーん...医者に任せる!!」
こうして難しい判断は医者に丸投げした私達
まぁこの話は実はここで終わりなんだよね...。
結局性感染症だったのか、ただの風邪とか尿路の感染症だったのか...。
父親も一緒に診察室に入ったのか、そうじゃないのか...。
でもこのニュースの通りなら、今後はこういう件も保護者に情報が伝わるってことだよね。
この件を思い出して、少し色々考えて...。
うーん...やっぱり変更に諸手はあげられないかな...なんて思ったり。
あとアンテさんが言うには、現行の法律じゃ
「15歳の夏以降は子供の希望が優先される」
はずなのに、10歳以降は一貫して情報が見れない。
という部分に問題があったみたい。
10歳から15歳の夏まで...まぁ未成年だからその期間も当然保護者の庇護下にあるはずだしね。
私が思い出したエピソードのように、やっぱり10歳以上15歳未満で子供は色んなことを経験する。
保護者が守りきれない部分も出てくるから、やっぱり今回の変化はいいんだろうなーとも思ったり。
とりあえず、今までもこれからも、あの女の子が、同じような患者さんが、お父さんや保護者に怒られていない、怒られないといいな、と思う。
そして同時に、自分の子には身の守り方をしっかり教えねばな、と決意した!
悪い人からだけじゃなくて、病気から身を守る術も教えなきゃ!!
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