みさきちゃんが1歳半を過ぎた頃に日本に家族3人で帰ったことがある。
あの時何となく感じて、その次の年の帰国ではっきり実感したこと。
私は日本では子育て出来ない、という気持ち。
フィンランドに慣れ過ぎていて、ここは言わばぬるま湯だから、熱い湯にも冷たい水にも触れたくない感じ。
うちの子はこちらでは「いい子すぎる」と言われるほどいい子。
一時保育が定員オーバーしてても、
「サキなら預かってあげるわ」
と言われるほど、手のかからない、聞き分けの良い子。
でも日本では違った。
その時に気付いた。
「周囲の環境」がみさきちゃんを良い子にしていたんだと。
どこでも即授乳が出来て、
歩道は広くて安全で、
お外ならどこでも大きな声が出せて、
我儘や愚図りにもどこであろうとゆっくりその場で対応出来る。
育った場所が田舎町だということもある。
煩くないし明る過ぎない。
人もほとんどが顔見知りで、だからこそ優しい。
地下鉄で
「おっぱいー!!」
と授乳を求められた時はほとほと困った。
ごめんね、フィンランドじゃないから、授乳服着ててもその場ではあげれないんだよ。
大きな声出したらダメだよ。
座りなさい。
走ったらダメ。
投げたらダメ。
ここにいて。
どこにも行かないで。
離れないで。
全部全部、フィンランドでだって言ったことある。
でもあんなにずーっと、気が張り詰めてたことはなかった。
周りの目が怖い。
あの失敗は許されないような空気。
そう、子供が「良い子」じゃないのは母親の失態だ、という空気。
昔は周りの目なんて感じなかった。
ああいうのが普通だと思ってた。
だから、出産以降実家とのやりとりが年々苦痛になる。
あの空気を感じるから。
いつも実家と連絡を取った後は、子供にも自分にも必要以上に厳しく接してしまう。
「良い子すぎるのも問題なのよ」
って、育児サロンで言われてるのに。
ポテサラツイート見て思った。
あぁ、失敗を許されない母親には、子育てだけじゃなく家事でもそれを要求されるのか、と。
いいじゃんポテサラ。
お惣菜。
お惣菜買ったら100%子供がグレて旦那が左遷されるならアレだけどさ。
フィンランドのはマズいし高いもん(笑)
だから羨ましいくらい。
手抜いたっていいじゃん。
失敗したっていいじゃん。
でもいつも背後でもう1人の私が囁く。
「それ、甘えじゃない?」
って。
...いいじゃん、ここでなら甘えれるんだから。
だから、私には日本では母親はやれんわ