こんにちは。

みなさんがお住まいの家は歴史を感じる古いお家ですか?それとも新築でピカピカのお家?

 

私の実家はかなり古く、洋室がひとつもない昔ながらのタイプでした。

しっかりした造りだったので、これまで地震に何度か遭遇していますがびくともしません!ありがたいことですね。

 

大工さんが立派なお仕事をされていたのも理由の一つかもしれませんが、私は更に2つ目の理由があるんじゃないかな、と思っています。

 

 

かなり小さい頃、幼稚園児か小学校低学年くらいの年齢だったと思います。

その頃、家の中で小さい子供をたびたび見かけることがありました。

 

座敷わらしだと思います。

 

おかっぱで、着物みたいな昔の服を着ていて。

で、その子はちらっとしか見られないんですよ。

 

木の柱に隠れて姿を消したり、廊下を横切って曲がるといなくなってたりして。

 

お母さんに座敷わらしがいるって言ってみたんですが、お母さんはかなり怖い話が苦手な人で、座敷わらしって本来家を守ってくれたり幸せを呼んでくれる良い神様なのですが「やだ怖い!そんな話しないで」と言って玄関に盛り塩を置いていました^^;

 

おじいちゃんおばあちゃんにもその話をすると、「ああそうだろうね」といったような反応で、怖がるわけでも私を疑うわけでもなくて、ただ「そっとしておきなさい」と言われたのを覚えています。

 

座敷わらしを追いかけたり話しかけたりするのはあんまりよくない、見て見ぬ振りをしていると家に幸せが来るんだそうで。

 

でも私は、一人っ子で遊び相手がいなかったので、その座敷わらしと友達になれないかな…と思っていました。

 

 

ある日、とてもびっくりしたんですが、一人でままごとをやっていると目の前に急に座敷わらしがやってきて私に話しかけてきたんです。

「何してるの」というので、「オムライスを作っている」というと、は?って顔をされました。

 

多分昔の人だからオムライスを知らないのかな…と子供ながらに察して、「お団子作り一緒にする?」と誘ってみると乗り気になってくれたようで、座敷わらしと少しの間ままごとをしていました。

 

お母さんが買い物から帰ってきて、おかえり、今日のご飯はなに?というやりとりをしているといつの間にかいなくなってしまったんですが、それ以来、残念なことに座敷わらしを見かけることもなくなってしまったんです。

 

 

おじいちゃんおばあちゃんの言う通り知らんふりをしていたらまた度々見かけることができたのかもしれませんが、私にとって座敷わらしと遊んだ数分間はいい思い出になりました。

 

もしかしたら、見えなくなっただけでまだそこにいて、実家を守ってくれているのかもしれませんけどね。