三井温熱治療器その3
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温熱治療器の暖かい気持ちよさを知った頃、私は毎月カイロプラクティックに行っていました。
交通事故で頚椎を痛めていたからです。
疲れが溜まると、肩が凝って、頭が痛くなっていました。
”温熱器の講習会があるのよ、出てみない?”
高木社長に勧められるまま、土曜の朝から夕方までの一日講習会でした。
講義が午前中ありました。
その後、実技が午後みっちりでした。
実技は、三井と女こ先生の指導でした。
講習を聞きに来た方たちは、みんなそれぞれ悩みがある人達でした。
仙台からきた御夫人は、大腸がんの手術の経過がおもわしくないひとでした。
大阪から来た人は、肺がんを宣告され手術を悩んでいた男性でした。
癌の患者さんたちが6名もいました。
この温熱器は、遠赤外線を発します。温度は、80度くらい。
当然そのまま使うと火傷をするので、薄いガーゼをあてます。
もしくは、日本手ぬぐいを当てて使用します。
二人一組になって、おたがいの体を治療器を使って暖めるのですが、
そのうちに、不思議なことが起こってきます。
私の相手は、仙台から来た老婦人でした。
背中を背骨にそって、暖めるのが基本です。
しばらく暖めていると、部分的に赤い斑点がでてきます。
三井先生が説明をしてくれました。
赤くなるところが、悪いところです。
内臓皮膚反射といって、内臓と皮膚はつながっています。
例えて言うならば、腐りかけたりんごの皮が変色し始めると、
その皮を剥くと皮の下の果肉が腐りかけています。
人間の皮膚も同じだと先生は、説明します。
”だから、その赤くなったところに温熱器をあてなさい”
すると、それまでなんとなく暖かく気持ちよさそうにしていた女性は、
”あちち”、あついよ、”
”あついよ”
気の毒なくらい熱がります。
そこで、三井先生が交代してくれました。
先生が患部に温熱器をあてて、注熱しながら、”ねえ、あなたどちらの出身?”
”あっそう、仙台からみえたの?”
”お子さんは何人?、御主人は?”
熱がっているご婦人の気持ちを熱さからはぐらかし、ちょっと別の箇所を暖めます。
そして、また悪い患部を注熱するのです。
”あちち、あちち”、
たまらずに患者は悲鳴をあげますが、そこで、また話題を変えて
”ねえ、仙台でおいしいものは、なんでしたっけ?”
なんて、話題を変えながら、
患者の意識を,熱さからはぐらかしながら、
3度、四度繰り返し悪い箇所を攻めまくります。
三井先生曰く、”こうしてからだの血行をよくしてあげれば、病気は退散します。”
”体の具合が悪いところは、血行が悪く、冷たく冷えています。”
”こうして暖めてあげれば、徐々に血行がよくなります。”
つづく、
