そのホステスは
「りか」
さんという黒髪の正統派美人
どちらかというと、派手ではないので目立たない人ですが、その落ち着いた雰囲気が好きでした。
その日はりかさんの団体客のお席にお邪魔していたんです。
おじさんばかりの中に一人だけ、若い方がいました。
背が高くてガタイがいい職人さん。
その方が耳元で
「ねぇこの後付き合ってよ。どっか行こ」と。
入って間もないしアフターに付き合う元気はなかったので、やんわりお断りしていたんです。
そんな様子をりかさんは微笑みながら見ていました。
と、突然その若い方が耳元で
「俺さぁ、りかと付き合ってて同棲してんだよねー。でももう別れたくてさー。」
は?こいつは何を言っているんだい?
普通言う?それも他のキャストに・・・。
きっと私の顔は
←こうだったはず(笑)
私はりかさんが席を立った瞬間に追いかけ、言われた事を伝えたんです。
でもりかさんは大人でした。
「いいのいいの志保ちゃん。私全然気にしてないから」
え?違いますよーーー!!
気にしてくださいぃ
もうね、その席に付くのがしんどいんです。
でも指名されてるから仕方ない。
だけどただひたすら帰りたい(笑)
りかさんの彼氏→グイグイ口説く
志保→やんわり断る(本音はぶっ飛ばしたい)
りかさん→微笑みながら眺めてる
この吐きそうな魔のトライアングル
もはやこれは何かのプレイなのでは?
とすら思えて薄ら笑いが止まらない(笑)
やっとお店が閉店時間になり、お客様を送り出した後、着替えて外に出たんです。
そうしたらお店の向かいに、りかさんの彼氏が立っていました。
ちょうど私の前にりかさんがいて、彼氏の方に向かって行ったら・・・・・・・・・
バシーン
はい、思いっきりビンタしたんです。
あの大人の落ち着いたりかさんが、ビンタするなんて・・・。
やっぱり私を口説いていたのが嫌だったんですね。
うん、でもごめんなさーい。
私あなたの彼氏、全く興味ありませーん
というか、巻き込まれ事故なんですよ。
ほんとにいい迷惑でしたね(笑)