宮古島へ | あいたい

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自死遺族(息子が自死で逝ってしまいました)として残された母のひとりごと。
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去年のG.Wに行った息子の最後の旅行先が宮古島。

 

息子が何を感じ、何を思ったのかは知りようがないけど

4月に急に息子を感じたくて息子の泊まったホテルに予約を入れた。

 

息子がきれいだよ~って言ってた景色、星空、海、を見て

美味しいよと言っていたものを食べたくなった。

 

母の感傷旅行なんだけど

姉と娘もおともに来てくれた。

 

猫のこともあって(パパが留守番)2泊3日が限度。

それ以上だと猫もパパもバテてしまう。

 

5泊した息子の足跡は追えるはずもないのだけれども

とりあえず母の自分勝手な予定を立てる。

 

でも

まず初日から出鼻を挫かれる。

九州から関東にかけて非常に強い風雨。

うちの方も朝から結構な雨。

空港に着いて

まず聞こえてきたのが

四国行きの便が折り返しになるか大阪への着陸になるかもしれないというアナウンス。

え?沖縄はどうなるの?

という不安からのはじまり。

 

いかにも私って感じだわ

 

運もツキもないのかな…早くも挫折感

 

無事に宮古島に着けるのだろうか…

 

那覇で乗り継いで宮古島へ

 

那覇でも相当な雨。

 

それでも何とか飛んでくれたのでホッとしたのもつかの間

 

宮古空港で着陸がうまくいかず、再度高度が上がり心臓バクバク状態。

結局2回目で無事宮古空港へ着いたときは安堵した。

(でも、本当のことを言うと 娘が一緒じゃなければ灰色の空を見ているとき このまま息子のもとへ行きたいな…と思っていた)

 

宮古空港からレンタカーでホテルへ。

 

やっぱり

息子が送ってきたLINEの写真の景色とは大違い。

 

少し悲しくなった。

 

ホテルのロビーからの景色

 

それでも気を取り直してカートでビラへ案内される

ビラへ着いたけどやっぱり暗い(泣)

 

リビングに息子の写真を出して飾る

 

その後

夕飯をいただき

夜 ビラの専用プールに3人で入っても星空は見えない

泣きたくなったが娘と姉のおかげで女3人かしましく騒ぐと心が晴れてきた

 

翌日は雲が多いながらも晴れているときもあって

気分が少し浮上

 

娘はシュノーケルをするというので

私たちは息子が美味しいと言って2つも食べたという雪塩ソフトを食べに行くことに。

 

娘はウミガメと遊んでいたらしい(シュノーケルツアーのインストラクター撮影)

 

お昼はやっぱり息子が美味しいと言っていた宮古そばとゴーヤチャンプルーをいただく。

(食べてばっかり)

 

ビラハウスへ帰ってからホテルのプライベートビーチへ行くも

少し波が高くなってきたので娘にビラへ戻るよう言ってしまい娘の機嫌が悪くなる。

 

なんだかすごく怖くなってしまったのだ

 

娘までいなくなってしまいそうですごく恐怖だった

 

うまく説明ができないが

心がザワザワとして嫌な胸騒ぎがした

 

 

ビラのプールは安心していられる

 

ここに息子がいれば満点で最高なんだけどな

 

結局この日も星たちには会えなかった

 

最終日

やっと晴れた

雲もあるが夏空

 

初日とは違って海と空がはっきりと見えた

 

あれ?ここに立っていた写真あったよな

 

ん?この場所はあの時笑っていた時のところかな?

 

と、そう思うたびに涙がにじむ。

 

ここで撮っていた写真は笑顔ばっかりだったよね

 

それから2か月半に何かあったの?

 

それとも

もうすでにしんどかったのかな…?

 

今回もたくさんの虫がいた(自然たっぷりなので)

 

そのなかでも

ハエが一匹ずっと部屋にいた

 

姉と娘がなんとか

外に出そうとしたり

殺虫剤で追いかけまわしたりしたが

逃げ回ったかと思うと2人を挑発してるようかのように近くを飛んだりと見ていて息子じゃないかと感じていた。

 

小さいころの息子はいつも調子に乗り過ぎて私に怒られていた。

 

ごめんね…ママは怒りすぎてたよね

 

 

姉と娘と息子が楽しく遊んでいるようで嬉しくて涙ぐみながら笑ってしまった。

 

きっと2人は私が本当におかしくなったと思ったかもしれない。

 

 

帰る直前私のスーツケースに止まったハエ

 

さぁ、うちに帰るよ

と話しかけた

(姉と娘にはわからないように)

 

帰りの飛行機からの写真↓

この日

沖縄が梅雨明けした。

 

やっぱり私ってこんなもんだよな

 

まぁ、しょうがないか

 

 

最期に姉が息子にって内緒で買ってくれていた木の加工品

(どうやって作ってるのかはわからないけど)をもらった。

 

宮古ブルーがいつでも見られるようにと

 

 

帰宅後

息子のそばに飾った。

 

 

拓、いつでも大好きな海を見られるよ

 

 

良かったね

 

ママは拓を感じたくて

宮古島にいったけど

そんなことがなければ絶対に行かない(行けない)ところだったけど…。

最近いつも泣いてるママに外に出なよって背中押してくれたのかな。

 

ママの勝手な解釈かな

 

 

体力がないママが頑張ったよ

○○○にも○○ちゃん(姉)にも体力なさすぎと呆れられたけどママなりに頑張ったよ

 

 

今度頑張らなきゃいけないのは

君の一周忌だよ

 

今から怖い

苦しい

切ない

 

どうやって迎えればいいんだろう

 

 

今から途方にくれているよ

 

 

 

 

 

長くなってしまいました。

読んでいただきありがとうございます。