3月31日、世間では年度末だが時雨窯にはあまり関係がない。
今日も一日暖かくて、工房の前には椿や木瓜、花桃、馬酔木などがたくさん咲いている。
水仙やスノードロップ、葉ボタンからも花がいっぱいだ。
さて、今夜紹介するのは師匠の鉢だ。
浅い鉢をきれいに作っている。
土は白土と黄色の着色した土のマーブルだ。
ろくろで成型した後で、一部変形している。
直径20cm余り、中型の鉢だ。
釉薬は透明釉を全体に掛けて、その上から瑠璃釉を軽くスプレーしている。
微かに見えるマーブル模様も、浅い瑠璃も、やさしい色合いに出来上がっている。
形も滑らかな曲線がきれいだ。
師匠がうまく纏めて作っているという感じの鉢だ。